出版社内容情報
アジアからの留学生であふれる日本語学校。バイトや住居も斡旋する学校は若者の夢を搾取するだけなのか? 悪徳スクールの闇を暴く!
内容説明
アジアからの留学生であふれる北口の日本語学校。アルバイト、住居、寝具まで斡旋する学校は、若者達の夢を搾取するだけなのか?借金を背負い日本へ渡ったベトナム人少女を絶望させる悪徳スクール。マコトとキングがその闇を暴く!表題作ほか3篇を収録、時代を鋭く描き出す人気シリーズ第15弾。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年、東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターに。97年、「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。生き生きとした語り口と現在を映し出すエッジの鋭さが高い評価を受けた。受賞作に3篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』(文春文庫)でデビュー。2003年、『4TEEN』(新潮文庫)で直木賞を受賞。06年、『眠れぬ真珠』(新潮文庫)で島清恋愛文学賞、13年、『北斗 ある殺人者の回心』(集英社文庫)で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
雑多な本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
109
もう文庫本で15冊目になっているのですね。いつもながらの話ですが時代劇のような感じで読んだあともストレスを感じることがありません。今回は4つの話があるのですが、最近の話題である動物虐待や引きこもり、あるいは外国人向けの日本語学校の闇の話があります。まだまだ続くのでしょうね。鬼平犯科帳と同じで最初からまた読んでみようかとも思いました。2022/05/19
ゆいまある
86
毎回なんとなく気になりつつも向き合ってこなかったテーマを掘り下げてくれる貴重なエンタメシリーズ。今回は全作タカシが来て殴ってくれるというワンパターンだけど、逆にその安心感が良かった。引きこもりは本人も親御さんも不器用な人が多く、不器用ゆえに騙されやすいのでありそうな話。こんなにうまく人と会話できたら即座に解決できるのになあ。見た目がきれいで可愛そうな人を助けるというファンタジーが石田衣良好きみたいだけど、本当に助けが要る人ってのは、たいてい助けたくなるような言動はしてくれないんだよな。だから仕事になる。2021/09/19
鍵ちゃん
52
アジアからの留学生であふれる北口の日本語学校。アルバイト、住居、寝具まで斡旋する学校は、若者達の夢を搾取するだけなのか?借金を背負い日本へ渡ってきたベトナム少女を絶望させる悪徳スクール。マコトとキングがその闇を暴く。表題作他3篇収録。今回は、動物虐待、ひき逃げ事故、ひきこもり、悪徳日本語学校からなる。マコトの母親に危険が迫った時のタカシは本当に怖い。それ一言につきる。2024/12/13
chiseiok
44
テッパンの勧善懲悪トレンディwドラマ。安心安定のIWGP シリーズ15冊目。一時期中断してましたが、ファンの要望が強かったんでしょうね〜速攻再開、現在に至る(^^)。今回も程よく時代の空気を取り込みつつ、ちょっとハラハラ少しウルウル、最後はスカッとカタルシス!気持ち良〜く読み終えられました。一時代前にじいちゃんばあちゃん達が「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」にがっつり嵌って観ていた気持ちは、きっとこんなんだったんだね。キングの伝家の宝刀「顎の先を掠めたようにしか見えない小さなフック」、今回も見られて満足満足!2021/11/14
マッピー
29
池袋の町は変わっても、マコトたちは変わらないのかと思った。そうしたらGボーイズも年をとり家庭を持つものも出てきて、逆に少子化の成果若者は入ってこないので高齢化が進んでいるらしい。なんか少し安心した。一緒に同じ時代を生きているのね。と思って読んでいたのだけど。表題作は貧しい祖国を出て日本で稼ごうと思っている日本語学校の留学生の話。今、日本の若者は、不景気の日本を見限ってアメリカで一攫千金を狙うとラジオで言っていた。たった4年前の小説が、もうすでに現実の社会と乖離し始めているのだから、時代の流れは猛烈に早い。2022/12/12
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