出版社内容情報
殺されたOL、暴力を振るった大学生、後をつけた土木作業員、自首を止めた店員、残された家族…それぞれの想いが絡み合う傑作長編。
内容説明
土木作業員の祐一は、サイトで知り合った佳乃が山奥で置き去りにされているのを助けようとして殺害してしまう。時を前後し、同じサイトで出会った祐一と光代は互いに惹かれ合い、逃避行の旅に出る。加害者と被害者、その家族や友人。いったい誰が悪人なのか。交差する様々な想いを克明に描いた不朽の名作!
著者等紹介
吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968年生まれ。長崎市出身。法政大学経営学部卒業。97年、「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。2002年、『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞、2007年、『悪人』で第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞、2010年、『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年、『国宝』で2018年度芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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