出版社内容情報
90年代のAV業界に革命を起こしたSODの高橋がなりなど、社会の良識から逸脱し破天荒な試みをする人々を濃密に描き出した傑作。
内容説明
1990年代、村西とおる帝国が乱脈経営により崩壊。テレビ業界でテリー伊藤に鍛えられた“マネーの虎”高橋がなりがAV業界に革命を起こす。前代未聞の空中ファックや村西の右腕・日比野正明、カリスマ監督・代々木忠などエロを突き詰める人々と時代を克明に描き出す。「全裸監督」シーズン1の内田英治監督による解説も収録。
目次
プロローグ
第1章 村西とおる
第2章 テリー伊藤
第3章 岩尾悟志
第4章 日比野正明
第5章 代々木忠
第6章 佐藤太治
第7章 高橋がなり
第8章 全裸シリーズ
第9章 彼らの奇跡
エピローグ 十一年後のあれから。
著者等紹介
本橋信宏[モトハシノブヒロ]
1956年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。政治、思想、事件、風俗などをテーマに、ルポルタージュ、小説と幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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H!deking
89
こないだ全裸監督を観たのもあるけど、めちゃくちゃ面白かったです!俺は世代的にはど真ん中。ちょうど20代の頃にアダルトビデオが、VHSからDVDになった上に、レンタルからセルになったのもオンタイムでした。出てくる監督とか男優さん女優さんにも色々お世話になりました(笑)AVって色んな意味で哲学的だと知りました。うーん、深い。。2021/08/17
ぼんた
2
Netflixの全裸監督の原作ということで気になって読んでみた。時代を彩った様々なAV監督たち……ドラマの中では彼らがうまく脚色されていたことがわかる。描写は丁寧なのだが、いくら読んでもサファリパークのなかで空中セックスをするという画がまったく想像できないし、面白いかもしれないけど売れなかったというのには大いに納得。ただ、AVの歴史を見るととにかくトライアンドエラーで、死屍累々の中に爆発的ヒットが生まれるという感じがする。エロというのは本能に直結しているだけに難しい。2021/09/16
本かくよ・よむよ
1
内容については、とても面白く夢中になって読み進めたが、 「悩ましき人々の群れ」からのタイトル変更は少し惜しい気がする。「全裸監督 シーズン2」の配信にあわせての文庫化とタイトル変更だと思われるが、AV業界といういかがわしい世界で悩み、もがき苦しみながらも己のエロを突き詰めていく男たちを描くタイトルは発刊時の「悩ましき人々の群れ」がしっくりくる様に思う。2021/05/22
カノープス
1
「全裸監督」と重なる記述がかなりあり。文春の手口にまんまとハマった。2021/05/15
サバカレー
0
読了。Netflixで「全裸監督」が配信された時に購入して積んであった。業界の人は意外に高学歴の人もいるし、働き者2024/07/14
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