出版社内容情報
葉桜の季節、小梅村の坂崎道場にひとりの武芸者がやってくる。直心影流で修業を積んだという武芸者は磐音との真剣勝負を望むが……。
内容説明
小梅村の尚武館道場に現れた老武芸者。直心影流長沼道場の弟子で、二十有余年の武者修行から戻ったばかりだという男は、坂崎磐音との真剣勝負を願うが、磐音は松平辰平との対戦を提案する。その辰平は、待ちわびていた博多からの一行の江戸到着を知る。田沼一派との戦いに殉じることを決意する辰平は、ある思いを明かすが…。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する。著書多数。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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