出版社内容情報
今度の男もまた、心と身体を寂しくさせる――脚本家・奈津が自由と孤独の果て、たどり着いた場所とは? 魂に響く官能の傑作長編。
内容説明
創作の鬼に導かれるようにして夫との生活を捨てた脚本家の高遠奈津。現在は物書き志望の恋人・大林と暮らしているが、彼もまた奈津の心と身体を寂しくさせる男だった。自分に触れず、遊び歩く大林に気を遣いながらも、奈津は元恋人たちと逢瀬を重ねる。官能と魂の旅の終着点とは。『ダブル・ファンタジー』に続く傑作長編。
著者等紹介
村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年、東京生まれ。大学卒業後、会社勤務、塾講師などを経て、93年「天使の卵~エンジェルス・エッグ」で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。主な著作に第4回中央公論文芸賞・第22回柴田錬三郎賞・第16回島清恋愛文学賞を受賞した『ダブル・ファンタジー』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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