出版社内容情報
多額の借財を遺して急逝した父の店を守る為、新薬の販売に奔走する文吉。しかし、商売敵からの悪辣な妨害が彼を襲うことに……。
内容説明
父が遺した借財の形に、己の命をかけられた文吉。返済期限の迫るなか、彼は起死回生の一手として新薬“元気丸”の商いを始める。滋養強壮の妙薬との評判に、前途洋々かと思われたが、薬を飲んだという隠居が重体となってしまう。隠居へ薬を売った覚えがない文吉だったが、何故か大番屋へと連れて行かれ―。堅忍不抜の第二弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を中心に活躍中。2018年「おれは一万石」「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
105
1巻はスロースタート。すでに名前が売れている作家じゃなかったらそこでやめちゃうんじゃない?と心配になったけど、2巻で取り返した感じ。良い人に囲まれた主人公の活躍で無事事件は解決しました。八歳年上か。。でも、わりとあったんじゃないかな、そう言うの。2021/07/04
豆乳くま
15
怒涛の嫌がらせがとうとう毒入りの薬までいき、「元気丸」は文吉共々最大のピンチに。それにしても薬種問屋が毒入りって、ないわー。それでも良い人々に恵まれた文吉は念願の借金第一弾を返すことができ、商売に弾みがついてきました。お邑の過去がキツくて可哀想で心がギュッとなります。それでも文吉にあんなに優しくはけましてくれるなどできるって凄いです。2022/11/24
アボガドみよ
13
ちょっと中だるみを感じましたが、最後はめでたしでした。とりあえず、次も読みたいと思います。2021/06/25
やな
12
色々あって久々に読み進めることができた。ちょっと面白くなってきたかも(^-^)2022/12/20
ひさか
10
2020年11月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。あの手この手の妨害にハラハラしました。ひとまず収まり、まわりの人々ともより良好な関係を築いて、次巻へ。順調そうで楽しみです。2021/01/06