文春文庫<br> パリの王様たち―ユゴー・デュマ・バルザック三大文豪大物くらべ

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文春文庫
パリの王様たち―ユゴー・デュマ・バルザック三大文豪大物くらべ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167590017
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ユゴー。デュマ。バルザック。巨匠達の素顔や如何に!巨匠出現の必然を時代の中に捉えながら、あくまで人間的に描ききる傑作評伝

内容説明

ユゴー・デュマ・バルザック。ナポレオン神話が青年を捉えた時代のなかに、巨匠出現の必然性を見抜いて、三人の素顔に迫る傑作評伝。異性への多大な情熱に燃えるユゴー。“小説工房”の創始者デュマ。誇大妄想とさえいえる自信家バルザック。彼らはいかにして彼らになったのか。小説よりも奇なる巨匠の生涯。

目次

パッションの長期変動
巨匠の器
理由なき確信
偶然という名の必然
愛の駆動力
借金は創造の母
吝嗇と蕩尽の経済心理学
名声の戦場

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

57
19世紀仏ロマン派文学者の怪物三人の「名声、女、金」の逸話を集めたエッセイ。ナポレオンの影が残る時代、同時期の三巨匠、激しい欲望とそれを実現する収入と爛熟期のパリ。この著者の本は久しぶりだが名調子だ。一気に読んでしまった。早くから成功したユゴーのハーレムぶりと吝嗇、他人の作品に手を加えて宝石に変えるデュマ、借金ばかり増える山師のバルザック。「ロマン主義というものをもっとも身も蓋もないレベルで定義したならば、『セックスの衝動を《愛》という言葉で置き換える精神の傾向』ということになるのではなかろうか。」2017/04/27

星落秋風五丈原

21
比喩や逸話を取り入れながら、或る事象に対してデュマはこう、バルザックはこう、と比較して進めてゆくので、各人の特徴が非常に捉えやすく、かつ、わかりやすい。「文豪、文豪って言ったって、な〜んだ、変な人!」とひとしきり笑った後には、「彼等が現実を、どう作品に反映させているか」或いは「彼等が現実をどう美化しているか」気になって、著書を手に取ってみたくなる事請け合い。散々彼等をコケにして、「化けて出ないか」恐くなった時には、お守り代わりに枕下に、ナポレオンを是非。彼等はそろってパパ・ナポレオンには、弱いのだ。 2007/02/11

春ドーナツ

16
鹿島さんの本を読んでいると「バルザックを読みたい」、知覚にこっそりと働きかける。本書で紹介されている自伝的小説「ルイ・ランベール」は現在、昔々に刊行された東京創元社版「全集21巻」(通販サイトで一万五千円の値が付いていた)でしか読めない。全集=重たい。「トマス・ド・クインシー著作集」での苦労がフラッシュバック。岩波書店か光文社が文庫化してくれたら良いのに、と紫煙の先を見やる。***さて。何か読みたい。パソコン画面で書影の一覧を眺める。多過ぎて惑う。優柔不断なのだ。悩んだ末にちくま文庫版「暗黒事件」を選ぶ。2018/12/13

ふろんた

12
仏文学読まないのについつい手にとってしまう鹿島茂の本。今回もとんでもエピソードが盛りだくさん。2015/03/20

viola

9
フランス三大文豪デュマ・ユゴー・バルザック(好きな順☆) 彼ら3人の人生に迫っていく・・・・・「小説よりも奇な巨匠の生涯」に偽りはありません、が、誰が誰だったかがすぐにわからなくなるのがなぁ。 偉人ってこういうヒト多いけど、彼がこんなのじゃなくって良かったと心底思わされる1冊です。2010/07/30

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