出版社内容情報
おこんが速水左近の養女となり、祝言に向けた準備が続く佐々木磐音の前に刺客が現れる。正体やいかに? 磐音はある一計を案じる。
内容説明
安永七年正月。白梅の香り漂う新年早々、尚武館佐々木道場に朱塗りの大薙刀を引っ提げた道場破りが現れる。道場の後継者となった佐々木磐音は難なく撃退するが、襲い来る手練の刺客は後を絶たない。彼らを背後で操る黒幕による、道場潰しと自身を抹殺せんとする謀略を知った磐音は、おこんとの祝言を間近に控え、一計を案じる。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
93
今回は主人公の祝言が近いということで静かな感じかと思いきや、道場破りやさらに主人公をなきものにしようという幕閣の人物の命を受けて刺客が幾人も登場します。主人公の強さはあるのですが油断してけがを負います。祝言までには何とか間に合いますが田沼との対決がいよいよ本格化してきます。2020/03/05
とし
87
決定版・居眠り磐音「朧夜ノ桜」24巻。おこんさんと磐音の祝言が挙げたのに,その夜にも刺客が田沼意次との死闘の始まりですね。2020/09/23
yamatoshiuruhashi
29
磐音とおこんさんの祝言が執り行われるが、祝言の日まで太刀を振るわねばならない。お気の毒に。2020/02/08
紅葉
12
今回は桂川さんと桜子の祝言から始まり、磐音とおこんの祝言までが描かれていました。おこんが速水家に養子に入るのに船を使って行くのが印象的でしたね。私もここら辺は馴染みの地域なので、イメージしやすかったです。今は道路になってしまったけれど、昔は小さな船が行き交う水に囲まれた街だった頃の。そんなお祝いムードの中、磐音が今迄とはレベルの違う刺客に狙われていることが判明。身軽な浪人時代から、幕府により近い立場になり、どう展開して行くのか楽しみです。2人新婚早々大変ですね。2020/09/30
klu
11
ようやく祝言までこぎつけました。みなさんそれぞれ感無量のようです。しかしまた不穏な空気が漂いはじめました 。2021/05/14