文春文庫<br> 孟夏の太陽

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文春文庫
孟夏の太陽

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167914301
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

古代中国・晋の宰相として国を支え続けた趙一族の盛衰を、歴史と運命への透徹した視点をもって描いた初期の傑作長篇を新装版で。

内容説明

中国春秋時代の大国・晋。この国の重臣を代々務めた趙一族。太陽の如く酷烈な趙盾、族滅の危機に瀕した趙朔、名宰相・趙武、王子朝の乱を鎮定した趙鞅、その子趙無恤…。二百年にわたる一族の興亡を、透徹した歴史観と清冽な筆致で描いた著者初期の傑作。指導者に求められる「徳」のありようをめぐる物語。

著者等紹介

宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。その後帰郷、ながい空白ののち「王家の風日」を完成。平成3年、「天空の舟」で新田次郎文学賞、「夏姫春秋」で直木賞、「重耳」で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、「子産」で平成13年の吉川英治文学賞を受賞。平成16年に菊池寛賞を受賞、平成18年に紫綬褒章を受章。「劉邦」で平成27年度毎日芸術賞を受賞。平成28年に旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

93
春秋時代の名君重耳に仕えた趙衰から始まり、無恤までの趙一族の歴史に関わる思想と盛衰を多くに逸話を織り込んで描いた長編歴史ロマンである。中国の春秋時代をほぼ描いたことになる。まさに歴史は人間の存在によるとことが大きいことが分かる。趙氏の盛衰にも、多くの人物の存在がある。趙朔が死に、趙一族の滅亡の危機に瀕した時に、遺児の趙武を杵臼と程嬰が力を合わせて守り抜く逸話等はなかなか読ませる。中国の歴史の奥深さを再認識する1冊。日本と違った歴史風土が中国にはあるのだと再認識することになった。 2022/05/08

しゅてふぁん

41
春秋時代の晋、趙一族七代二百年にわたる連作短編集。イチ押しは『月下の彦士』。趙朔の時、友人の程嬰と賓の杵臼が活躍する話。さすが映画にドラマ、舞台になってるだけのことはある。この時代の中国において主人に必要なものは「徳」だったということがよくわかった。徳とは何ぞや。歴史に詳しければ詳しいほど、いかようにも深読みできそう。2020/07/06

8
春秋時代の趙氏を描いた一冊。複数の短編集だが、一本の物語として成立している。孟夏の太陽たる趙盾も他作品だとまた異なる印象で描かれているのが印象的。個人的には月下の彦士が好き。成長した報告を死した仲間に伝えにいくだなんて、なんという激情だろう。生き残った者が勝ちではないのである。支えていく者は単純な死より重い役目を負って死していく。2023/07/30

日・月

7
重耳の臣下趙衰の子「盾」,その子「朔」,その曾孫「鞅」,その子「無恤」に関わる4編から成る。巻頭, 昇る日の紅色と雪の白というコントラストに始まる。同じ色の組み合わせでも, 雪景色の中で夕日の赤が消えゆくラストは対照的で, 趙家が晋から自立し試練の戦国時代を迎える暗示となっている。「月下の彦士」趙朔の子を保護した程嬰は, 元曲の趙氏孤児で医者という設定になったようだ。想像するに, 傑出した人物が長い戦国時代に短命で失われ, 惜しくて仕方ないのだが, 戦国時代だからこそこのような人々を輩出したのだろうか。 2023/05/16

温故知新

3
久しぶりの宮城谷作品。帯の徳とは何かに惹かれ読む。中国春秋時代の晋の重臣趙一族の二百年にわたる移り変わり。その集大成ともいえる籠城戦にまつわるエピソードが良い。2020/04/03

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