出版社内容情報
ネットが生活に欠かせない現代。人間本来の思考力と想像力を取り戻すために「書きことば」の力を今一度信じたい。人生を変える一冊!
内容説明
電車の中で、乗客全員がスマホを見ている光景は珍しくない。しかし、ことばがデジタル化への変貌を遂げている今こそ、人間本来の思考力と想像力を取り戻し、豊かな人間関係を築く為、また孤独に耐える力を培う為に、書きことばの底力を信じよう。「読み書き」を大切にすることで、人生を根底から変えられる!
目次
序章 ことばが人と社会をつくる
第1章 ことばから狂いはじめた日本―政治も司法も教育も壊れゆく
第2章 五〇〇年に一度の大転換―世界は活字でできていた
第3章 消えていく日本語―世界はすべてを英語化する
第4章 人も社会も変えるネットことば―それでも本を捨てない理由
第5章 文庫版追補 書物から得る「つながらない勇気」
著者等紹介
藤原智美[フジワラトモミ]
1955年、福岡市生まれ。フリーランスのライターとして活躍後、1990年「王を撃て」で文壇デビュー。1992年『運転士』で第107回芥川賞を受賞する。1997年には、住まいの空間構造と家族の社会関係を独自の視点で取材・考察したドキュメンタリー作品『「家をつくる」ということ』(講談社文庫)がベストセラーに。ノンフィクション作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
templecity
10
ネット社会により瞬時にコミュニケーションができる一方、誹謗中傷も瞬時に来る。面と向かって会話をする機会が減ってきている。書き言葉である本の効用を説く。ネットで繋がっていると言っても、上手くコミュニケーションが出来なければ、秋葉原や京アニのような殺傷事件が起こる。本によって想像する力も大切である。 2020/01/21
aochama
3
情報伝達は、話し言葉から書き言葉に、そして今やネット言葉へと大変革中であり流れは止められないとします。 しかし、ネットは一見つながりを促進するかに見えるものの、実は幻想に過ぎず書き言葉が持っている効果である自己との対話や考える力を深めることこそ重要という指摘。当を得ています。 情報洪水のなかで、思考力と想像力が失われたかのような社会になってしまった現在、自分で考え、判断できる力をとり戻すためにも、紙文書で読み書きする効用を引き継いでいきたいものです。2021/01/16
たけ
1
タイトルと中身はかなり異なる印象でした。 言葉の大切さについて多くのページが割かれているように感じました。 中身は良い本だと思います。ネット依存やスマホ依存の処方箋的な物をイメージされない方が良さそうです。2023/02/11
KN
1
タイトルにつられたけど案の定再読(笑)常にスマホと縁を切りたいと感じている自分には納得できる内容2023/02/08
KN
1
自分が普段から感じていることをきれいにまとめてある本だと思った ただし英語に関する部分は私の体感とちょっと違うかなぁ2022/04/13