出版社内容情報
佐々木道場の後継を見据え、坂崎磐音は鰻割きを辞し、金兵衛長屋を引き払う。一抹の寂しさを胸に前へ進む磐音に、刺客が立ち塞がる。
内容説明
佐々木道場の跡目を継ぐため、浪人・坂崎磐音は生計の鰻割きを辞し、住み慣れた金兵衛長屋に別れを告げた。一抹の寂しさを胸に歩み出す磐音に、破れ笠に夏薊を挿した武芸者が立ち塞がる。この一件を探索する南町奉行所同心・木下一郎太は、突如、蟄居処分に。磐音を邪魔に思う城中の有力者の差し金か!?新たな闘いが始まる。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
95
決定版も20巻まで来ました。前回佐々木道場の後継者になることを決心した主人公はうなぎ割きの仕事をやめ、婚約者とともに国元の両親へ報告するために船旅をします。そのまえに暗殺者に何度か襲われます。それを調べようとした同心が蟄居になったりします。幕閣の高い地位にいる人物が主人公をなきものにしようとします。今後の宿敵となるのでしょう。2019/12/17
とし
87
決定版・居眠り磐音「野分ノ灘」20巻。鰻割きを辞め、金兵長屋を辞し、故郷豊後関前藩へおこんを連れての船旅をですが、なかなか楽はさせてもらえませんね、新たな敵が外堀から攻めてきたり、船中にまで忍び込んだりとバタバタの関前入りでした。2020/09/04
yamatoshiuruhashi
32
磐音、不覚を取る!というので何かと思ったら、暗殺者に傷つけられてしまった。たまには負けんと面白くない。しかしそれもまた彼の成長の肥やしとなる。江都一の道場の養子に望まれ、鰻屋もやめて一度国に還ることに。相変わらず5話、各4章立ての話は各話を一気に読み終える勢いの面白さ。先週一週間は丸々北から南への大移動の出張で全く記録できなかったが、本も読めなかった。収穫はこのシリーズ2冊のみ。2019/12/17
かいちゃん
25
みんなに挨拶をして関前にも挨拶を。順調である。なによりおそめちゃん、かっこよかったわ2025/02/21
うららん
18
おこんは今津屋の奉公を辞めいよいよ磐音との将来へ向かって歩いていく。磐音の父の手紙に婚礼前に墓参りに戻って欲しいという願いからおこんと共に長い長い船の旅に出る。おこんさんの船酔いが可哀想でした。2021/02/13