内容説明
パニックを引き起こして無差別殺人を犯す煽動者は、講演会場やテーマパークで新たな事件を起こす。同時に取り逃がした麻薬組織の殺し屋の一件にも対処しなくてはならない―二つの事件に悩まされるダンス捜査官。物語全体に仕掛けられた騙しが、最後の最後に大いなる衝撃を引き起こす、シリーズ屈指の驚愕作。
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー] [Deaver,Jeffery]
1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる
池田真紀子[イケダマキコ]
1966年、東京都生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
143
ウィキペディアによれば本書以降シリーズは書かれていないようだが、是非とも次作を期待したいところだ。作家には1作1作を代表作とすべき作品があるというが、リンカーン・ライムシリーズと本シリーズが作者にとってそれに当たるだろう。この終わり方を読むとシリーズも大団円を迎えたように感じるが、私は再び彼女の活躍が見たい。彼女のキネシクスを存分に活かしたシリーズの集大成とも云える作品にはまだ逢っていないと思っているのだから、これで終わりにはしないでほしい。しかしそれも“レット・ヒム・ゴー”。作者に任せるしかないのだが。2020/05/14
chiseiok
40
悪くない、悪くないよっ…でもなぁ…。今まで以上にラブラブなサスペンス。キャサリン・ダンスはやっぱりコッチ系なのか。ディーヴァーだからリーダビリティは充分、複数の事件や心配事が並行して発生、ダンスを悩ませる。当然どんでん返しは連チャンで有るし中には大掛かりなのも有るけれど、フライパンの中でオムレツをひっくり返すようなふわっとした感じ。それぞれのインシデントが有機的に絡んでる感もイマイチ弱い。キレッキレのパキッシャキーン!おぉ…と言った感じでは無いです。まぁまぁ家族の絆もより一層強くなりそうで何よりですけど。2019/12/16
み
32
あ〜騙されました、この作家さんだもんね(^^;)そして、おぉ、彼と(^_−)−☆2020/04/04
ゆーぼー
17
ダンスの思考には、しばしば「AからBへ、跳んでXへ…」という状態が発生する。 そして、この作品自体が、「それをなぞらえている」と言えるストーリー展開だ。 後半まで読み進んだ誰もが、「騙された!!」と呟くに違いない。 しかも、作品中にあるサブストーリーの全てが、想定外の結末を迎える驚きを与えてくれる。 ディーヴァー作品の面白さを改めて認識させらた。2020/01/22
タッキー
16
今回もお約束のどんでん返しが全く予想もできない展開でありました!そうくるかぁと思わず唸らされます。二つの事件を取り扱いながら、一つ目の犯人逮捕も鮮やかな展開で、さらにその後に待っているもう一つの事件の結末という展開。あきることないストーリーでした。そしてさらにさらに、子どもの問題、そして最後にダンスの問題。まさに怒涛の終盤!ダンスの恋人のジョン、すっごくカッコいいです!こういうのはいかにもアメリカ的だなぁと思いました。全てのミステリー好きに読んで欲しい作者です。まだまだ、このシリーズ書いて欲しいっ!2021/02/20
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