出版社内容情報
自慢のワインを持ち寄り楽しむ宴。そこは愛と欲望と打算が渦巻く場でもあった。人気コミック原作者によるもうひとつの『神の雫』。
内容説明
不動産会社に勤める桜木紫野は、同僚に誘われ初めてワイン会に参加する。口慣れないワインと人間関係に意気消沈する紫野だったが、織田一志というベンチャーの若手旗手と出会う。紫野のワインに対する敏感な感覚に興味をもった彼は、新たなワイン会に紫野を誘うが、ある事件がおきて―。『神の雫』の原作者が描くワイン小説。
著者等紹介
樹林伸[キバヤシシン]
1962年東京都生まれ。漫画原作者、小説家、脚本家。ワインへの造詣が深く、2010年、フランスのワイン誌『ラ・ルビュー・ド・バン・ド・フランス』による「ワイン今年の人」の特別賞(最高賞)に、『神の雫』の作画のオキモト・シュウ氏と共に選ばれた。2011年、フランス政府より農事功労章シュヴァリエを、2018年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエを受勲した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
166
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。樹林 伸およびワイン小説、初読です。面白くなくはないですが、似非セレブ的なワイン会が鼻につきます。IT成金等が日本経済を牽引しているんでしょうが・・・ 本書で登場するワインで呑んだことがあるのは、ヴーヴ・クリコのみでした🍷🍷🍷2019/11/22
おしゃべりメガネ
112
タイトルにあるとおり、きっとワイン好きなら楽しみ方がガラリと変わる一冊なのかなと。ワインのコトを色々と知れたらなと思い、手にとりましたがちょっと思ってた内容とは違ったかなと。ワインの描写は申し分ないのですが、登場人物達がちょっと薄っぺらくて小説としては、残念な仕上がりに。とにかく主人公「紫野」がイマイチのキャラで、最後まで違和感しか残らず。ワイン会のメンバー達も、ちょっとハンパなキャラ設定で馴染めず。やっぱりワインを扱った作品は、大人しく?村山龍先生の作品を読んでおくのが間違いないのかなと思いました。2021/11/17
黒胡麻プリン
20
色々突っ込みたいところはあれど、さらっと読む暇潰しには悪くないかな。後に残る感想としては、「丸々としたフォアグラのソテーに貴腐合わせたい」の一点のみ。弊社取り扱いの私の大好きなワインが序盤で「悪くなかった」と咬ませ犬的扱いでちょろっと登場してた(笑)2019/11/10
なな
15
ワインに纏わる蘊蓄よりも人間模様に興味を持ちました。人を知る、興味を持つ、好きになることは回数じゃないのはよくわかります。最終的に明かされる女性の秘密や過去がわりと重めでしたが、楽しめました。ワインには全く知識がないので、カタカナが読みにくく理解するのに苦労しましたが、ワインに出会った時に紫野が表現するイメージは素敵だなと感じました。2020/01/31
くみ
14
私もワイン初心者で教室に通っています。習ったかもという知識が文中に出て来て、勉強になります。2020/03/01