内容説明
金持ちなのにドケチな女社長・中島ハルコは、超パワフルなスーパーマダム。そんなハルコのもとには、様ざまな悩み事を抱えた人たちが集まる。恋も仕事もパッとしないフードライターの菊池いづみもその一人。ハルコの核心を突く毒舌と正論で長年の不倫生活から脱却した。最近は、ハルコに何かと用事を言いつけられて…。
著者等紹介
林真理子[ハヤシマリコ]
1954(昭和29)年、山梨県に生まれる。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞、98年「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞を受賞。2018年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ikutan
75
金持ちなのにドケチな女社長·中島ハルコ。そんなハルコが、様々なお悩みに毒舌と正論でこたえる痛快な一冊。息抜きにと読んでみたら、単行本で既読だった。でも、全く内容は忘れていたので、楽しめた。バシバシと言い切るハルコは爽快だし、そんなハルコのお相手、フードライターのきくちいづみとの容赦ないやり取りも面白い。続編も描いて欲しいな。2022/09/20
aoringo
68
相変わらずやりたい放題、言いたい放題のハルコ、53歳。彼女のアドバイスは的確とは言いがたいのに、でも勢いでこくんと頷いてしまう。自分にとっては深刻な悩みが彼女の手にかかると何でもないように思えてくる。これを読んだら歳をとるのも怖くないかも?!2019/12/25
ケロリーヌ@ベルばら同盟
54
TVでもドラマ版のセカンドシーズンが放映され、勢いの留まるところを知らないハルコさん。フードライターのいずみをはじめ、数多の庶民が持ち込むお悩みを、その圧倒的な自信と毒舌で今日もブッた斬ります。随分理不尽で偏った事を宣うように感じるけれど、よくよく傾聴(読者的には拝読?)してみれば、深い人生訓に裏打ちされた処世の知恵が詰まっています。どケチだけど、かっこいいハルコさん。何かと世知辛いこのご時世、心が弱った時は、本書を開きましょう。ビシっと喝を入れて貰えて、どえりゃあ元気が湧いてきますがね!2022/11/03
バイクやろうpart2
50
林真理子さん2作目です。家内が珍しく2日で読み終え、痛快!との評で読み始めました。なるほど、ハルコさんと、いづみさんの掛け合いが漫才の如くサクサクと爽快でした。 どちらかと言うと、毎度、やや重めの小説に固執してましたが、こうした軽快な作品もこれから経験したいと思います。2019/09/17
くろにゃんこ
44
今回の真理子さんならぬハルコさんは相変わらずズバズバ物は言うが爽快であり、説得力がありました。いい人だな~とまで思ったのは私もオバハンだからなのか(笑) しかも4年前に単行本で読んでいたという…あの時と今では感じ方が違うのね(^^ゞ2020/01/26