内容説明
文政9年正月。今年こそは平穏な日々を送りたいと願う小籐次のもとに元日早々、藤藩の近習頭・池端が訪ねてくる。旧主久留島通嘉が床に伏せって新年の登城を拒んでおり、窮状を救えるのは小籐次だけだという。じつは通嘉は何者かから、初登城の折、森藩の御鑓先を頂戴すると脅されていた。「御鑓頂戴」をもくろむのは何者か?
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
132
御鑓頂戴に駿太郎の桃井道場通い、望外川荘に上様・家斉訪問、おりょうの『鼠草子』完成近し・・少しづつ大団円に向かっている感じです。2019/08/21
KAZOO
109
このシリーズも一番最初からするともう34冊目なのですね。この主人公が江戸で有名になりすぎて、最初の事件を逆手にとって元の藩主を脅迫する書状が届き、主人公の活躍が続きます。もう完全に佐伯ワールドになってしまい、上様も鷹狩の帰りに主人公の家によりそばをごちそうになったりします。最後はみなハッピーな状態です。2019/08/26
初美マリン
101
あり得ないような出来事が起こるから楽しいのですが、マンガのような感じがした2019/11/13
やま
98
酔いどれ小籐次34作目「新・酔いどれ小籐次」シリーズ(第二期)15作目 字の大きさは…大。 このシリーズは、毎回楽しみにしています。 今回も、読みやすく、面白かったです。 小籐次の「御鑓拝借」でなく、今回は、豊後森藩の「御鑓頂戴」騒動となるのを見事防ぎます。 おりょうは「おりょうの鼠草紙」を完成させていきます。 13才の駿太郎は、今年からアサリ河岸の鏡心明智流・士学館道場へ稽古に行き。どんどん成長しています、今後が楽しみです。2019/09/13
とし
84
新・酔いどれ小籐次「鑓騒ぎ」15巻。酔いどれ小籐次「御鑓拝借」の再現か、駿太郎桃井道場に入門、徳川家斉鷹狩りの帰りに望外川荘に蕎麦を食べに寄り道、鼠草子完成後は大奥にて披露、田沼意正とも良い関係に・・・酔いどれ小籐次もいやいやまだまだ続けて下さい。2019/09/04