文春文庫<br> 清原和博への告白―甲子園13本塁打の真実

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文春文庫
清原和博への告白―甲子園13本塁打の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167913229
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0195

出版社内容情報

PL学園時代の清原和博が甲子園で放った通算13本塁打は、今後破られることがないであろう不滅の記録だろう。この13本は、ただの記録として残っているわけではない。甲子園の怪物に出会い、打たれた球児たちは、あの瞬間の”記憶”とともに、その後の歳月を歩んできた――。

今年6月、清原和博は覚せい剤取締り法違反で有罪が確定した。甲子園歴史館からは清原和博の痕跡が消え、踏み入れてはいけない領域に手を染めてしまったヒーローの名前は世間の表舞台から消えていった。そんな中、甲子園で13本塁打を浴びたライバル全員が、30年以上の時を経て、あえて今、静かに口を開いた。これは、18歳の清原と49歳の清原への、打たれた者たちからの”30年越しの告白”である。13本のホームランが生んだ真実が、ここに蘇る。



PL学園時代の清原和博が甲子園で放った通算13本塁打は、今後破られることがないであろう不滅の記録と言えるでしょう。この13本は、ただの記録として残っているわけではありません。甲子園の怪物に出会い、打たれた者たちは、あの瞬間の”記憶”とともに、その後の歳月を歩んできました。

今年6月、清原和博は覚せい剤取締り法違反で有罪が確定しました。甲子園歴史館からは清原和博の痕跡が消え、踏み入れてはいけない領域に手を染めてしまったヒーローの名前は世間の表舞台から消えていきました。そんな中、甲子園で13本塁打を浴びたライバル全員が、30年以上の時を経て、あえて今、静かに口を開きました。これは、18歳の清原と49歳の清原へのメッセージであり、敗れた11人の男たちの”30年越しの告白”です。

カバーに掲載した金属バットは、1985年夏、決勝で2本のホームランを放ち甲子園の怪物を「伝説」にした現物です。13本のホームランが生んだ真実が、ここに蘇ります。

内容説明

甲子園で怪物と対決した球児たちは、強烈な記憶を胸に、それぞれの人生を歩んだ。30年の時を経て、本塁打を打たれたライバルたちが口を開いた。誰もが清原という存在の大きさを熱く語る。一度は絶望の淵に沈んでいた清原和博は、彼らの告白を読み涙した。文庫版では清原からの特別寄稿「戦友たちへ」を収録。

目次

1 空白の一球―1983年夏決勝 横浜商0‐3PL学園
2 封印された記憶―1984年春1回戦 砂川北7‐18PL学園
3 心の傷―1984年春2回戦 京都西1‐10PL学園
4 怪物に挑んだ絆―1984年夏1回戦 PL学園14‐1享栄
5 痛みのないホームラン―1985年春1回戦 浜松商1‐11PL学園
6 最後のバッテリー―1985年夏準々決勝 高知商3‐6PL学園
7 離さなかった白球―1985年夏準決勝 甲西2‐15PL学園
8 伝説の裏で分かれた明暗―1985年夏決勝 宇部商3‐4PL学園
戦友たちへ―清原和博からの手紙
あとがき 敗者たちのブルース

著者等紹介

鈴木忠平[スズキタダヒラ]
1977年、千葉県生まれ。愛知県立熱田高校から名古屋外国語大学を卒業後、日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を16年間経験した。2016年4月に独立、2019年6月までNumber編集部に所属し、現在はフリーで活動。雑誌Number908・909・910号「甲子園 最強打者伝説。」では清原の甲子園13本塁打について打たれたライバル全員を取材し、「清原和博 13本のホームラン物語」を執筆した。2018年刊行の清原が半生を振り返る独白録『清原和博 告白』も取材・構成を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

s-kozy

66
稀代のホームランバッター清原和博。彼が甲子園で打ったホームランは13本。そのホームランを打たれたライバル達に取材をして書かれたノンフィクション。ホームランを打たれるまでの背景、彼らにとっての清原和博とは、その後の人生、それぞれの歩みがどれも興味深い。清原ってやっぱり大きな存在だ。高校野球ファンのみならず野球が好きな人には自信を持ってお勧めできる一冊。この文庫版には特別寄稿として「戦友たちへ 清原和博からの手紙」も収録されている。しかも解説は元PL学園監督の中村順司さん。再びグランドに立つ清原が見たい。2019/07/23

マルコ(Marco)

24
清原が覚醒剤で逮捕後、敢えて『Nunber』が表紙にした事で話題になった記事の文庫版。今回は清原本人の手紙と、中村元監督の解説付き。第一関節を曲げないで、添える様に置くグリップの握り解説が納得。あとがきに強く印象に残る「強い光が当たったものには濃い影が落ちる」の象徴として、表紙のバットの大きな影を見ると、やはり泣けてくる。93年の“バットぶん投げ乱闘”で憧れは消えたが、功績までを消す気は無い。最後は投げられなかった宇部商・田上氏で無くても、清原から野球を取り上げないで欲しい。2019/08/07

Nao Funasoko

23
今では高校野球への興味もほとんど失ってしまっているが、自分がTVで目撃した中で最も強かったチームはやはりKKを擁したPLだと断言する。3年前の夏、事件の生々しさがまだ残るその時期に、そのPLのユニフォームに身を包んだ清原の写真を表紙に据えた『Number』の漢気に心震わせ記憶は今でも鮮明だ。本書は、清原が持つ未だ破られぬ甲子園通算13本の記録の対戦相手へのインタビューを通じ、野球ファンに、世間に、そして清原自身にメッセージを送る。3年ぶりの再読。一読者は読むことで清原にエールを送ろう「頑張れ!」と。 2019/08/10

マッちゃま

23
清原が甲子園で打った13本の本塁打。打たれた方々の記事と、それに対する清原の返信が綴られた作品。PL学園…僕が子供の頃から強烈な強さを見せつけて甲子園で活躍したチーム。その中で五季連続で出場する快挙を成し遂げたKKコンビの1人 清原和博。彼との勝負で敗れた(打たれた)事で刻まれた記憶。悔しさ、惨めさ、恐怖、諦めなど。その時はそう感じても時を経ていく事で、それぞれが其々に昇華されて思い出となっていき人生に影響していっている様に感じました。清原和博が失くしたと思っている野球を取り戻したと感じて欲しい1冊。2019/07/18

katoyann

21
甲子園でかつて清原和博にホームランを打たれた元高校球児のドキュメント。球児のその後の人生も交差するドキュメントでとても面白い。清原はグラウンドを離れると人懐こい、可愛らしい高校生だった、という人物評が印象的だ。また、筆者の表現力が優れているためだろう。清原がホームランを打った場面がありありと浮かぶような描写になっている。レフトスタンドの上段に打ったり、ライトスタンド中段に打ったりと、やはり傑出した選手だったことが分かる。清原の魅力も分かるが、球児たちのその後にスポットライトが当たっているのが面白かった。2023/02/27

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