出版社内容情報
江戸麹町事件帖シリーズ第二弾!
北町奉行所の定町廻り新人同心・間宮仁八郎は、難事件が持ち上がるとなぜか麹町の平河天神社の近くにある「常楽庵」に赴く羽目になる。元大奥の女中でかなりの要職に就いていたという年齢不詳の庵主・志乃の名推理がこれまで何度も事件をやわらかく解決してきたからだ。
ある日、常楽庵に一人の男がたずねてきて、「自分はまもなく殺されるだろう」と志乃に訴える。男の目の中に狂言とも思えない危ういものを感じた志乃の中に、かつて大奥で救えなかった者の記憶が甦る。志乃の説得を聞いた男は黙って帰って行った。
数日後、仁八郎は自分が調べていた事件の中にまたもや常楽庵の名が出てきたことから、しぶしぶ志乃のもとを訪れるが――。
個性的な女中たち・行儀見習いの若い町娘たち、地元の御用聞きの文六らが楽しく脇を支え、知力胆力ともに底知れぬ元大奥の隠居と新米同心の名コンビが、深く楽しく、時に人生のやりきれなさに突き当たりながら謎解きをしていく、著者新境地の時代小説シリーズ第二弾!
内容説明
跳ねっ返りの町娘・おきしの許婚が、祝言間近に不審な死を遂げた。「わたくしが、敵を討ちます」娘の決意に若き同心・仁八郎は、心を強く揺さぶられる。一方、元大奥女中で常楽庵庵主の志乃は、おきしの苦難に自らの過去を重ねるが―ふたりの推理力で、卑劣な輩を追い詰めることが出来るか?江戸の新本格。
著者等紹介
松井今朝子[マツイケサコ]
1953(昭和28)年、京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了後、松竹を経て故・武智鉄二氏に師事、歌舞伎の脚色、演出、評論などを手がける。97年『東洲しゃらくさし』で小説家デビュー。同年に『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、2007年『吉原手引草』で第137回直木賞、19年『芙蓉の干城』で第4回渡辺淳一文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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