文春文庫<br> 割れた誇り―ラストライン〈2〉

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文春文庫
割れた誇り―ラストライン〈2〉

  • 堂場 瞬一【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167912352
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

女子大生殺しの容疑者が裁判で無罪となり自宅に戻ったが、近所は不穏な空気に。警察が警戒をしている中、また殺人事件が起きる――。

内容説明

女子大生殺人事件の容疑者として逮捕されていた田岡勇太が、地裁でまさかの無罪となり、自宅に戻った。近所は不穏な空気に包まれ、田岡への嫌がらせも発生。そんな中、女子大生の恋人だった男が殺される。判決後も田岡に執拗に迫っていたため、返り討ちも疑われたが、一方で今度は田岡が襲われた―。これは復讐の連鎖なのか。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

483
【㊗️堂場コミュ開設1000日】ふむ。読む前にみなさんのレビューにて「後味がよくないらしい」と聞いていたので、犯人の見当はおおよそついたが。読みながらなぜか「ノレ」なかったのは、主人公ガンさんの私生活に〆りがないというか。不倫はいいのよ、今さらめくじらたてるほどのことじゃない。でも彼女が20コ下ねぇ。堂場さんの新作を「購入して」読んでくれるありがたい読者の中心はガンさん世代らしいので、彼らに捧ぐお伽話というところか。系統的には『アナザーフェイス』路線に進みそうな気がする、このシリーズ。2019/03/23

starbro

242
堂場 瞬一は、新作中心に読んでいる作家です。4か月前に読んだ「ラストライン」に続いてシリーズ2作目です。第1作目よりも良い感じでした。シリーズは、まだまだ続くでしょうか?蒲田の美味しいとんかつ屋で、食したことがあります!2019/05/10

いつでも母さん

205
新シリーズの2弾目!今回も面白い!無罪判決を受け自宅に戻った男・田岡を、犯人だと糾弾する男が殺された・・田岡の近所や友人、家族、無罪にも拘らず田岡本人に付き纏う嫌がらせ行為。そもそも真犯人は?堂場作品お馴染みの方々の名前が出てきて嬉しい。そして今回は蒲田のトンカツが美味しそう(笑)ガンさん、これからイヤな感じのアイツが相棒になるんですか?気味が悪い男ですね。今回の捜査で組んだ捜一の花田君がガンさんを「最終防御ライン」と評したのが実にしっくり来た。2019/03/11

旅するランナー

128
南大田署岩倉刑事(51歳)シリーズ第2作。コンピュータ並みの記憶力を持つ事件オタクなのだが、その能力が事件解決のために役立っていない気がするんですが.... 無罪判決を受けた男の逃げ場のない忍耐と、彼女を殺された恋人のやり場のない怒りが交差する。堂場作品にしては、意外な真犯人と予想外の事実で、面白い刑事モノ作品になっている。やっぱり短気をおこして、人を殴っちゃいけないネ。結局ガンさんみたいなデキる刑事に見咎められる。これがホントのバレたボコリだ....お粗末さまでした。2019/06/21

KAZOO

124
堂場さんの新シリーズ2作目です。主人公刑事の相棒が変わっています。ひと癖ありそうな感じです。この主人公が上司と話すときに先輩風をふかすのは若干気になります(まあ他の人物がいないときに限りますが)。今回は間違って逮捕された人物が無罪となりもとの住まいに帰ってきて結構嫌がらせを受けたりすることからその兄がそれに巻き込まれていって、ということで最後は何とか決着がつくのですが若干やりきれなさが残ります。2019/03/23

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