文春文庫
映画狂乱日記―本音を申せば〈12〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167912147
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

傘寿も超えた著者は、歳の近い人々が亡くなることを嘆きつつ、古今東西の映画の愉しみに心躍らせる。週刊文春の名物連載、健在!映画はやっぱり面白い!

週刊文春好評連載の文庫化。



青春時代から80歳を超えた現在まで、

映画は常に身近にあった、

戦後すぐに通った東京の映画館。

親しい仲間と交わした映画評。

ハリウッドがもっとも輝いていた時代の作品。

エノケン、原節子、高倉健、若尾文子など

銀幕のスターの思い出……。

そして、最近の日本映画への感動!

古今東西の映画に心をふるわせる日々を記す人気コラム。



解説・芝山幹郎

小林 信彦[コバヤシ ノブヒコ]
著・文・その他

内容説明

青春時代から80歳を超えた現在まで、映画は常に身近にあった。戦後すぐに通った映画館。親しい仲間と交わした映画評。ハリウッドがもっとも輝いていた時代の作品。エノケン、原節子、高倉健、若尾文子など銀幕のスターの思い出。そして、最近の日本映画への感動!古今東西の映画に心をふるわせる日々を記す人気コラム。

目次

映画をめぐる人々
「素晴らしき休日」の面白さ
去年の「紅白」、笠原和夫氏のこと
ぼくが生れたころの名作映画
ペリリュー島の血戦
新旧の映画をめぐって
スーパーインポーズという発明
“死”と“生”と美女たち
空襲・ヒッチコック・アカデミー賞
エノケンと座付き作者〔ほか〕

著者等紹介

小林信彦[コバヤシノブヒコ]
昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨新人賞受賞。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

13
『人生は五十一から』以来18冊目のコラムの文庫化。それらを全部よんで来たことになる。毎回のコラムの長さは、400字詰め原稿用紙8枚半程度だが、映画で言へば、ある女優や監督、又はあるテーマを、過不足なく丁度収めるそのうまさはさすがである。前も小林さんの本の感想で書いたが、私は映画を余り見ないのに映画を見た気になつてしまふのだ。そして、戦争体験者として、いま安倍政権をだう見るかといふことも、しつかり書いてくれてゐるのも、またよい。2019/06/17

Inzaghico

7
『人生は五十一から』から付き合い始めてかれこれ18冊目(18年目)。これを読まないと新年が来た気がしない。 小林がいつも嘆いているのがシネコン。シネコンだと事前に座席を予約しなければならないし、ふらりと好きなときに出入りできないのが厭なのだそうだ。これだけはわたしと正反対。わたしは最初から最後まできちんと観たいし、席も好きなところで観たい。そのためには、事前に予約するという手間暇はかける価値があると思っている。これは世代の差なんだろうか。 2019/01/05

やいとや

5
この年は、角川の特集上映と山内マリコの影響もあり、若尾文子の年だったが、江波杏子の美しさにハッとした年でもあった(若尾文子と共演の「退社時間」)。芝山幹郎の解説が実によい。ので、言うことなし。2019/03/10

まこみや

4
小林さんの映画評は、長い間にわたって自分の目で見て、肌で知った職人的実感に基づく感想である。膨大な蓄積を背景にしたその直感を僕は信用する。同時に、時折挿入される、現政府に対する反感と怒りについても深く同意する。「二〇一五年の日本はアベという暴君に支配され、マスコミの自由が抑圧されている。民主主義なんて物ではない。真実の報道はなされない。真の指導者というものもいない。」今や状況はもっと酷いものになっている。2019/04/02

絶間之助

3
私は小林信彦の小説(唐獅子株式会社とか)は読んだことがありますが、こうした日記風のエッセイを読むのは初めて。2015年週刊文春に掲載されたものですが、映画については古い話が多くて私にはピンときませんでした。小林は昭和ヒトケタ生まれ、私の親の世代ですからそんなものかな。アメリカ映画をダメにしたのはスピルバーグだそうです。最近は日本映画が良くて「海街diary 」や安藤サクラをとても褒めていました。若尾文子、丹波哲郎、そして意外にも大瀧詠一を書いたところも面白かった。硬骨漢で、安倍政権への批判も痛烈でした。2022/01/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13298227
  • ご注意事項