文春文庫<br> あしたのこころだ―小沢昭一的風景を巡る

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文春文庫
あしたのこころだ―小沢昭一的風景を巡る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167911911
  • NDC分類 772.1
  • Cコード C0193

出版社内容情報

俳優や俳人、司会者として多才だった小沢昭一さんを偲び、ラジオの筋書作家を務めた著者が向島や蒲田など同氏の馴染みの場所を訪問。俳号は変哲(へんてつ)、昭和ヒトケタの戦中派。蒲田で育った少年期、ハモニカ吹かせりゃ名人で、お医者ごっこもお手のもの。早稲田大学でオチケンを創設し、新劇役者を志す。映画や舞台に大忙しで、不惑を過ぎてはこの国の放浪藝を探求し、ラジオじゃ「あしたのこころだ」と叫びつづけて40年。

俳優、エッセイスト、俳人、ラジオのパーソナリティと多彩な才能を発揮した?異能の人?小沢昭一について、ラジオ番組「小沢昭一的こころ」の筋書作家をつとめた著者が記した一冊。向島、下諏訪温泉、蒲田、亀戸天神など、小沢昭一が愛した馴染みの場所を訪ね、その足跡をたどる。

盟友の加藤武、劇評家の矢野誠一と著者による鼎談を巻末に収録。

三田 完[ミタ カン]
著・文・その他

内容説明

昭和ヒトケタの戦中派。蒲田で育ち、早稲田でオチケンを創設し、新劇役者を志す。不惑を過ぎては放浪藝を探求。俳号変哲の俳人やエッセイストとしても優れ、ラジオのパーソナリティでも長く活躍した“異能の人”小沢昭一。「小沢昭一的こころ」の筋書作家をつとめた著者が向島、亀戸天神など所縁の地を訪ね、足跡をたどる。

目次

どこか遠くでハーモニカ
向島花日和
路地にステテコ下諏訪温泉
キネマの天地に焼鳥の煙
梅は咲いたか亀戸天神
座談会「小沢昭一さんの正体」(加藤武×矢野誠一×三田完)

著者等紹介

三田完[ミタカン]
昭和31(1956)年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、テレビディレクター・プロデューサーとして活躍。平成12(2000)年に「櫻川イワンの恋」で第80回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。19年には『俳風三麗花』が第137回直木賞の候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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浅香山三郎

17
TBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」に作家として携はつた、著者による評伝。藝能の起源を探るべく、各地の放浪藝を調査したり、故郷蒲田を訪ねたりと、番組のプロデューサーであつた坂本氏との二人三脚が続くが、小沢昭一の役者としての力量ゆへか、なかなか彼の核心に踏み込めない。そのありやうもまた、小沢昭一といふ人の魅力として消化しやうといふ姿勢で、それを愉しんでをり、読者もまたその中に入つて遊ぶしかない。加藤武・矢野誠一の両氏と著者による巻末対談も絶妙である。2020/02/01

ラム

1
小沢昭一と言えばラジオ「小沢昭一的こころ」、今でも三味線のテーマ曲が耳に残る その晩年、ラジオの脚本作家として接した三田が著わした回想 「こころ」の脚本に三田も参画していたのは本書で初めて知る NHKのディレクター時代にラジオの仕事を依頼したのが馴れ初めとか 学生時代からラジオ等を通じて私淑していたとも 冒頭、三田が通夜に向かう場面、回想を挟んで告別式での加藤武の弔辞と出棺の場面は胸に迫る 生前「身体の一部」とも称していた「こころ」の関係者・坂本元プロデューサーと所縁の人、土地を巡り小沢の事績を辿る2021/07/03

takao

1
ふむ2021/12/24

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