出版社内容情報
明智光秀は山崎の戦いで討ち死にはせず生き延び身分を替えて家康の側近として暗躍し、豊臣を滅ぼし天下奪取を実現させたのであった。
早乙女 貢[サオトメ ミツグ]
著・文・その他
内容説明
美濃国主土岐氏に連なる明智光秀は、浪々の身となり諸国を流れ巡り、やがて尾張の織田信長のもとで働くことになる。歌道、故実式目、軍学を究めていた光秀は瞬く間に織田家の出世頭に駆け上がり、城持ち大名となる。しかし、遂に信長を討つべく立ち上がった。本能寺の変の後、光秀が辿った数奇な運命とは!
著者等紹介
早乙女貢[サオトメミツグ]
大正15(1926)年中国ハルピンに生まれる。昭和44(1969)年「僑人の檻」で第60回直木賞を受賞。主に歴史小説に健筆を振るい、代表作に「奇兵隊の叛乱」「北條早雲」「由比正雪」「夜の蜘蛛は殺せ」など多数。平成元(1989)年「會津士魂」で吉川英治文学賞を受賞。平成20年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キムトモ
118
〜来春大河ドラマ対策強化月間〜こちらの光秀は天海説のやつ。なんで本能寺の変は中盤で終わります。その後の江戸幕府黎明期の天海の御法度とかが光秀の思想のものであれば天下を取った取らなかったなんて通俗的な歴史よりロマンが拡がる…大河ではこの説取らないんだろうけど…冒険的な演出に期待したいなぁ〜(ノ-_-)ノ~┻━┻ ときは今 あめが下知る 五月かな🍃2019/10/25
★Masako★
85
★★★★今年の大河ドラマの主人公は、明智光秀。予習復習も兼ねてこの本を読んでみた。前半は「本能寺の変」までを描いた王道の歴史小説。国を追われ流浪の身となった光秀が織田信長に仕える事に。残虐で激情型、まさに野獣のような信長と、文武両道で知性と教養を備えた明智光秀。信長の羨望と嫉妬も絡んでの度重なる惨い仕打ちに耐えに耐えてきた光秀だが、ついに立ち上がる!中盤からは本能寺の変後。そう、光秀は生存していたとして光秀=○○説を採り入れ伝奇小説風に話は進む。平和な世にしたい…その為だけに生涯をかけた光秀。面白かった!2020/01/05
いっせい
62
「山﨑の戦い」の後も光秀は生きていた、という説を基にした歴史小説。謎の多い人物だが、天海和尚と化して、徳川三代を支えていたというストーリーには浪漫を感じる。難解な言葉や表現に苦労して、読み進めるのに時間がかかってしまったが、光秀について俄然興味が湧き、探究したくなった。2021/01/26
てつ
48
予想できた展開。大河ドラマでどこまで描かれるか、興味津々。2018/11/23
アッキ@道央民
46
今年の大河の主人公でもある明智光秀を扱った作品が読みたいと思って読んでみた。考えてみたら明智光秀って今までのドラマや小説のイメージだとどうしても逆臣としてのイメージだけで見ちゃうけど、実際はかなりの切れ者で真っ直ぐな人だったんじゃないかなとこの作品を読んで感じる。いまだに何故、本能寺の変をお越してしまったのか、若い頃についても謎は多いけどそれだけに興味深い人物でもある。この作品、本能寺の後は実は生きていましたって流れになるんだけどそれはそれで歴史エンターテイメントとして楽しめる作品だったなぁ。2020/01/15
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