文春文庫<br> 捏造の科学者―STAP細胞事件

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文春文庫
捏造の科学者―STAP細胞事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167911652
  • NDC分類 463
  • Cコード C0195

出版社内容情報

誰が、何を、いつ、なぜ、どのように捏造したのか? 歴史に残る不正事件をスクープ記者が追う。事件のその後も加筆した「完全版」。科学者の倫理を根源から問う傑作――佐藤優



◎大幅増補で真相に迫る完全版◎

iPS細胞を超える夢の万能細胞として、華々しく発表されたSTAP細胞。

そのニュースに日本中が熱狂したのも束の間、論文には次々と疑義が浮上する。

一流科学者が揃いながら、なぜ捏造が起きたのか。そしてSTAP細胞の正体とは。

独自取材を重ねた記者が掴んだ全貌。



大宅壮一ノンフィクション賞、科学ジャーナリスト大賞受賞作に新章を追加!



【目次】

第一章 異例づくしの記者会見

第二章 疑義浮上

第三章 衝撃の撤回呼びかけ

第四章 STAP研究の原点

第五章 不正認定

第六章 小保方氏の反撃

第七章 不正確定

第八章 存在を揺るがす解析

第九章 ついに論文撤回

第十章 軽視された過去の指摘

第十一章 笹井氏の死とCDB「解体」

第十二章 STAP細胞はなかった

最終章 事件が残したもの

あとがき/文庫あとがき/年表

解説・緑慎也

須田 桃子[スダ モモコ]
著・文・その他

内容説明

iPS細胞を超える夢の万能細胞として、華々しく発表されたSTAP細胞。そのニュースに日本中が熱狂したのも束の間、論文には次々と疑義が浮上する。一流科学者が揃いながら、なぜ捏造が起きたのか。そしてSTAP細胞の正体とは。独自取材を重ねた記者が掴んだ全貌。大宅賞受賞作に新章を追加した完全版。

目次

異例づくしの記者会見
疑義浮上
衝撃の撤回呼びかけ
STAP研究の原点
不正認定
小保方氏の反撃
不正確定
存在を揺るがす解析
ついに論文撤回
軽視された過去の指摘
笹井氏の死とCDB「解体」
STAP細胞はなかった
事件が残したもの

著者等紹介

須田桃子[スダモモコ]
1975年千葉県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了(物理学専攻)。2001年毎日新聞社入社。2006年から東京本社科学環境部記者。STAP細胞事件について書き下ろした『捏造の科学者―STAP細胞事件』で大宅壮一ノンフィクション賞、科学ジャーナリスト大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

270
いわゆるSTAP細胞事件についてジャーナリストの著者が書いた1冊。記者って色々調べてるんだなと感心した。しかし笹井さんがこの事件で一番の被害者のイメージ。2020/05/25

gonta19

146
2018/10/6 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2020/3/2〜3/9 世間を騒がせた「STAP細胞」騒動の顛末を綴ったノンフィクション。著者の須田さんは当時twitterで情報を沢山流しておられたのを覚えている。読んでみて、当時を思い出したが、発言や行動を見ていると、論文の主著者は昨年私も悩まされた“関わってはいけない人”だったのでは無いか。科学が愚弄されたのはもちろん端くれで暮らすものとしては許せないことではあるが、笹井氏が亡くなられたことが一番大きな損失であろう。2020/03/09

佐島楓

67
科研費を得るための場としての理研や大学の研究施設になってしまったのかなと思った。Nスぺでも同じ切り口で特集をやっていたと記憶している。もうなくなった方が出てしまったような事件なので、個人的には忌避する感情が強いのだが、研究の今後のためにはしっかり総括しないといけない問題。2018/10/11

とくけんちょ

60
STAP細胞はあります!あの衝撃の記者会見は記憶に残っている。激動の報道合戦は、最初は興味をもってみていたが、途中から馬鹿騒ぎのような気がして興味を失った。当時は、誰が嘘つきで何が嘘なのかを簡潔に知りたかった。世の中は、あり得ないことが現実に起こる。私は科学者ではないが、学ぶところが多かった。なぜ、想像を超えた嘘がまかり通るのか。謙虚さと誠実さと良心、筆者の科学に対する想い、エネルギーは凄い。見習いたい。2021/08/05

キク

59
今年読んだ本で一番面白かった。疑惑後会見で「STAP細胞はあります。」と言う小保方さんを観て、「この人は嘘を言っているのではなく、STAPがあるという世界を生きているんだな」と感じたことを覚えている。「妄想虚言病」的な気質をもっていたんだと思う。何故、日本を代表する研究所でこの事件が起きたのかが後半のテーマになっていく。指導役となった世界的科学者3人は「捏造という絶対にばれることをするはずがない」という自分たちの常識から、小保方さんの黒い物語に飲み込まれていく。「失敗の本質」の大営本の致命的破綻と似ていた2021/12/15

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