出版社内容情報
毒親に育てられたり育児放棄された子供が大人になったらどうなるのか。山岸凉子の天才ぶりを余すことなく伝える究極のトラウマ漫画。岡村響子、30歳。キエーーーーッ!
毒親に育てられた少女や育児放棄された子供が大人になったらどうなるのか――。山岸凉子の天才ぶりをあますことなく伝える究極のトラウマ漫画5篇を厳選。
時代錯誤なまでに厳格な父に育てられた少女が、過剰なまでに他者を警戒し、複雑に成長していく「天人唐草」。
ギリシア神話上の怪物、女面鳥獣が、普通の高校生活を送る少年の目の前に美少女として現れる「ハーピー」。
妾腹の子として生まれた少年が、亡くなった父の本宅に引き取られ、”本当の母親”を探す「狐女」。
死者の言葉を聞くことのできる特殊な能力をもつ「鳥人族」の血を引く少年と民俗学者・人見との肉親の愛情を越えた物語「籠の中の鳥」。
海外旅行のために家を空ける祖父宅の生き物の世話のために、猛暑真っ盛りのH市へと向かう澄生。公園で出会った一人の女の子との不思議な体験を描いた「夏の寓話」。
あまりにも悲しく、苦しく、せつない山岸ワールド。その天才ぶりと作品世界の奥深さに打ちのめされること間違いなしです!
山岸 凉子[ヤマギシ リョウコ]
著・文・その他
内容説明
厳格な父と貞淑な母に育てられた岡村響子。父の言うがままに「良い子」になろうとするうちに、過剰なまでに他者の目を気にし、失敗を極度に恐れる自主性のない大人になる。「毒親」という言葉がない時代に描かれた表題作を含む全5篇に、著者特別インタビューを収録した、少女漫画史に残る革命的トラウマ漫画集。
著者等紹介
山岸凉子[ヤマギシリョウコ]
9月24日、北海道札幌市生まれ。1969年「レフトアンドライト」でデビュー。後に「花の24年組」と言われる漫画家のひとりとなる。1983年「日出処の天子」で第7回講談社漫画賞、2007年「舞姫 テプシコーラ」で第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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