文春文庫<br> 中野のお父さん

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文春文庫
中野のお父さん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167911348
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

若き体育会系文芸編集者の娘と、定年間近の高校国語教師の父。今宵も中野の我が家で出版界で起きた様々な「日常の謎」に挑む!新迷探偵コンビ登場!?

文芸編集者の娘と高校国語教師の父が、出版社の「日常の謎」に挑む!



主人公は大手出版社「文宝出版」に勤める田川美希。女性誌から晴れて希望の文芸部門への配属がかなうと、大学時代までバスケットボール部で鍛えたバイタリティを活かし、仕事に燃える毎日だ。

ある日、文宝推理新人賞の最終候補を決める会議で、有力な候補作品「夢の風車」の担当となった美希は、その候補者へお知らせの電話をかけた。が、まさかの返事を聞くことになる。「――応募していませんよ、私は」、と。一昨年までは新人賞へ投稿していた候補者の男性だが、まったく芽が出ずに今回は応募をしていないというのだ。

何とかこの作品を世に送り出したいと願う美希は、さまざまな可能性を探るが、どこからこの原稿が届いたのかまるで見当がつかない。ふと、父親にことの顛末を話してみようと思ったのは、高校教師をしている父は最近、ずいぶんお腹は出てきたものの百科事典タイプの人間で、インターネットで分からなかった疑問を解決してくれたりもする。相談役として誠に便利な存在だからだ。娘の相談にお父さんが導き出した真実とは果たして?



大作家同士の手紙、スケッチを映した写真、落語の解釈、マラソン大会でのハプニングなど、中野の実家に住む父は抜群の知的推理で謎を次々に解き明かす。



「日常の謎」の名手が、自らのフィールドを最大限に楽しみつつ、新たに送り出したユーモアとけれん味たっぷりの名探偵シリーズ。



解説・佐藤夕子

北村 薫[キタムラ カオル]
著・文・その他

内容説明

若き体育会系文芸編集者の美希。ある日、新人賞の候補者に電話をかけたが、その人は応募していないという。何が起きたか見当もつかない美希が、高校教師の父親にこの謎を話すと…(「夢の風車」)。仕事に燃える娘と、抜群の知的推理力を誇る父が、出版界で起きる「日常の謎」に挑む新感覚名探偵シリーズ。

著者等紹介

北村薫[キタムラカオル]
1949年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら執筆を開始。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、2006年『ニッポン硬貨の謎』で本格ミステリ大賞(評論・研究部門)、09年『鷺と雪』で直木賞、16年日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

180
「傑作だった小説が、映画化されると凡作になることは珍しくない。展開は同じなのに、心に響いて来ない。いかに語られるかーこそが物語を飛翔させるのだ」だから私はあまり小説原作の映画は観ない。映画ファンの方に怒られると思うが、映画が原作を越えることはないと思う。映画は原作と別物と割り切れるといいのだが。現代なら、本のきれいさにこだわる人は電子書籍にすればいいと思うが、そういう人に限って、紙の本にこだわるんだよね。2018/11/23

へくとぱすかる

117
編集の世界のおもしろさ以上に、コージーミステリとしての日常の謎解きに興味がわく。美希が実家のお父さんに相談すれば、たちどころに謎が解ける、という筋がパターン化しているのも、安心して読める材料だと思う。ところで「数の魔術」。メインストーリーではないはずの、中学バスケ部(ひょんなことから美希が外部コーチになった)の試合に興味集中。おもしろかったです。2018/10/10

ガチャ

96
ちょっとした謎を中野のお父さんが解き明かします。重くないのが読みたくて。 時々回りくどく、言葉の解釈にとまどう部分もあったけど、父と娘のやりとりが微笑ましくて良かった。 父親というものは、思っている以上に娘に 甘いらしい。 それにゆかりさんの面接話には笑わせてもらった。 2019/04/19

buchipanda3

89
出版社に勤める娘さんと高校国語教師のお父さんのコンビによるミステリ連作集。「十二時過ぎるとお父さん、眠くなるぞ」など気兼ねない会話を交わす二人のユーモラスなやり取りが心地よかった。謎の多くが本や言葉に纏わるものだったのも嬉しい。その不可思議な謎を物知りのお父さんが僅かな手掛かりを元にスパっと真相を導いていく。普段はふつうな感じなのに謎を前にすると鋭い着眼力を発揮するお父さん。次々と蔵書を繰り出して悩みを解決する姿は確かにドラえもんのようだった。お気に入りは「闇の吉原」「冬の走者」「謎の献本」。2019/04/10

セウテス

86
【中野のお父さんシリーズ】第1弾。文芸編集者の娘美希が、ちょっとした事件があると、中野の実家のお父さんに謎解きを持ち込む。「〇の〇〇」というタイトルで統一された、8つの短編集が何ともセンス良く感じる。「私と円紫さんシリーズ」に、私が求めていた日常の謎解きを通して、社会やプロであるという事、人の成長は素晴らしい事などを伝えてくれる作品が、また一つ出てきた事は本当に微笑ましい。親子で共通の文学意識を持ち、真剣に語り合える父と娘の関係には憧れを感じる。もう少し身近な作品からの謎だと、気楽に楽しめたのではと思う。2020/11/18

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