文春文庫<br> 幽霊愛好会―赤川次郎クラシックス

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文春文庫
幽霊愛好会―赤川次郎クラシックス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 347p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167910860
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

夫が月に一度、降霊術の集いで「幽霊」になった先妻に会いに行く…友人の告白に驚く夕子と宇野。案の定その邸宅で衝撃の事件が?傑作中篇「幽霊」シリーズ第3弾の新装版。



永井夕子は高校時代の親友・片倉敦子の邸宅を、宇野とともに訪れる。敦子は57歳の会社社長・泰長の後妻となり、自分より年上の義理の息子・靖夫と、自分より一つ年下の娘・不眠症の亜里沙と暮らしていた。

誰もがうらやむ豪邸に暮しているとはいえ、気苦労が多いんじゃない、と心配する夕子に、敦子は

「なにも問題はないわ。あるといえば主人が月に一度、先妻に会いにいくことぐらいかしら」と答える。

泰長は死んだ人の霊を呼び出す降霊術の集いに出かけ、「幽霊」となった先妻と話をしてくるのだ、という…。

そんな話をしているところへ、亜里沙の部屋が何者かに荒らされていることが発覚。そしてベッドの上には、冷たくなった亜里沙の身体が横たわっていた――。





表題作ほか、「名探偵の子守唄」「青ひげよ、我に帰れ」「赤い靴はいてた女の子」「コウノトリは本日休業」「殺された死体」の計6篇を収録。

赤川 次郎[アカガワ ジロウ]
著・文・その他

内容説明

年の離れた大金持ちと結婚した友人・敦子を、夕子は宇野と訪ねる。幸せそうな敦子だが、「夫が月に一度、亡くなった先妻に会いにいくの」と驚きの告白。死んだ人の霊と話をする霊体研究所というものがあるらしい。その時先妻の子・亜里沙が何者かに刺され、部屋で死亡しているのが発見される―傑作中篇「幽霊」シリーズ第三弾。

著者等紹介

赤川次郎[アカガワジロウ]
1948(昭和23)年2月29日、福岡生まれ。桐朋高等学校卒業。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、以来ベストセラー作家として活躍。2005年に第9回日本ミステリー文学大賞、2016年に「東京零年」で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山川欣伸(やまかわよしのぶ)

20
永井夕子は高校時代の親友との再会を果たします。そんな夕子の友人・片倉敦子は、年上の会社社長・泰長と結婚を遂げ、その豪邸での生活を満喫する日々。しかし、そこには敦子自身も理解できない不穏な空気が漂っていました。敦子の夫・泰長は、月に一度、故人との対話を試みるという奇妙な習慣を持っていたのです。 泰長の先妻の「幽霊」との会話が家族にどのような影響を及ぼしているのかは、物語を読み進めることで徐々に明らかになります。そして、敦子の娘・亜里沙の突然の死が、この物語に新たな展開をもたらすことに(続く2024/05/02

白雪ちょこ

19
今回は、全6話の短編集となっていた。 題名にもなっている「幽霊愛好会」は最終話。 男女の痴情のもつれがテーマとなっているものがほとんどで、夕子と警部の名探偵タッグ(カップル)も素晴らしかった。 コメディ要素も豊富で、短編集ということもあり、安定で犯人の動機やその後などはさっさと終わってしまったところが残念だったが、面白かった。2023/02/20

9分9厘

3
名コンビ、絶好調。安心の面白さです。2021/02/06

さぼ、てん。

3
基本痴情のもつれで殺人事件が起こっているような。しかも大抵男の人がクズパターンが多め。女の人が犯人の場合は妄想力が強い人が多いかも。サラッと読めるのが赤川さんの良さ。2020/03/18

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