文春文庫<br> 宿命 習近平闘争秘史

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文春文庫
宿命 習近平闘争秘史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167910754
  • NDC分類 315.22
  • Cコード C0195

出版社内容情報

中国共産党の原動力は権力闘争だ。地方政治家から国家主席に上り詰め、闘う宿命を背負う男の真実。『十三億分の一の男』を改題増補。

峯村 健司[ミネムラ ケンジ]
著・文・その他

内容説明

反腐敗キャンペーンで政敵を排除、国家主席の任期撤廃にも成功した習近平は、「最強の独裁者」なのか?中国高官の「愛人村」への潜入や習の一人娘直撃、取材自体がタブーの権力者の死闘を徹底した現場取材で暴露した『十三億分の一の男』に、最新情勢を大幅加筆して改題文庫化!エズラ・ボーゲル氏インタビューを特別収録。

目次

序章 「習近平新時代」
第1章 愛人たちが暮らす村
第2章 習近平の一人娘を探せ
第3章 紅く染まった星条旗
第4章 ドキュメント新皇帝誕生
第5章 反日狂騒曲
第6章 不死身の男
第7章 サラブレッドの悲劇
第8章 クーデター
第9章 紅二代
終章 宿命
特別収録 エズラ・ボーゲルインタビュー「習近平は最強の独裁者なのか?」

著者等紹介

峯村健司[ミネムラケンジ]
1974年長野県生まれ。97年朝日新聞社入社。大津、広島両支局、大阪本社社会部を経て、2005年から中国人民大学に留学。07年より北京特派員として習近平体制誕生の内幕を最前線で取材。11年、優れた報道で国際理解に貢献したジャーナリストに贈られるボーン・上田記念国際記者賞を受賞。ハーバード大学フェアバンクセンター中国研究所客員研究員ののち、ワシントン特派員を経て、18年4月より国際報道部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とある本棚

10
面白い。習近平を中心に、江沢民や胡錦濤の権力闘争についても詳述されている。私は中国政治について全く前提知識を持ち合わせていなかったが、党の階層構造の説明も序盤になされており、詰まることなく読み進めることができた。習近平は権力を欲しいままにした、と言われて久しいが、その過程で熾烈な政敵との競争がなされ、今現在はその強大すぎる権力ゆえのリスクも孕んでいる。あらゆる行政機関の長につき、習氏が全ての決定を下さす体制になっていることは政策の機動性を欠き、全ての事項をコントロールしきれない状況も起きうる。2023/01/07

メロン

3
中国は近年日本にとって無視できない巨大な隣人となった。その国の指導者習近平とは一体どんな人物か知りたいと思い読み始める。 習近平自身の来歴もさることながら胡錦濤と江沢民の熾烈な権力闘争の記述は、長編ミステリーを読んでいる錯覚に陥る。愛人、リーク、告発、汚職... さらに尖閣諸島問題を中国の側から見ることが出来る点も良かった。 この2人の闘争から生まれた独裁者習近平体制は、強固でもあり替えがきかないために脆いという表裏一体の体制。権力闘争のエンジンが無くなった中共は習近平体制の元どうなるのか?2022/03/18

Sumiyuki

3
左遷された父の経験から権力にこだわる習近平は、中国共産党を永続させるための原動力である権力闘争に終止符を打った。もしも失政を犯した場合、中国は大混乱に陥る危険性があるという。団結。院政。核心。荀子。愛人を使った汚職。@私は三つのステップで権力をつかもうと思っている。まず、江沢民の力を利用して胡錦濤を『完全引退』に追い込む。返す刀で江の力をそぐ。そして、『紅二代』の仲間たちと新たな国造りをしていくのだ2018/12/04

yoyogi kazuo

0
自身の取材に基づく力作ルポタージュ。世界最大の強大な権力者の一人にもかかわらず明確な人物像の見えない習近平の姿が少し見えてきた気がする。2024/12/28

Yuhei Kudoh

0
習近平が「13億分の一の男」に昇りつめる過程が、克明に描かれている。愛人村やハーバード大学での一人娘探しなどからは、権力者がアメリカに足を延ばしている現実が、中国での取材では、過酷な権力闘争の息遣いが、生々しく書かれており、ミステリーのような面白さ。ただ、これがミステリーではなく、現実だと思うと、背中が凍るような恐ろしさを感じる。自分たちのルーツの正当さを「紅二代」に求めるというのは、いかにもだが、必ず行き詰る日が来るようにも思う。2021/02/05

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