出版社内容情報
メディチ家の繁栄、スペイン没落、フランス革命、アメリカ独立戦争、大恐慌……。いつの時代も歴史を作ってきたのは会計士だった!
ジェイコブ・ソール[ジェイコブ ソール]
著・文・その他
村井 章子[ムライ アキコ]
翻訳
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
71
「帳簿の世界史」というよりも「帳簿の西洋史」と邦題をつけるべき内容で中国や日本の帳簿については言及はない。しかし帳簿の視点から西洋史を読み解く本書は、無茶苦茶面白い。フランス革命を誘引したネッケルの「会計報告」の話は是非読んでもらいたいです。巻末に「帳簿の日本史」という小文も親切で是非本格的なものを読んで見たい。原題は「FINANCIAL ACCOUNTABILITY and the RISE and FALL of NATIONS」。2018/06/10
おたま
68
世界史と言っても扱っているのは、ヨーロッパ・アメリカの中世から近代の歴史。複式簿記がいかに受容され、その重要性が認識されていったかの歴史が描かれる。中世ヨーロッパでは、カトリックの権威が強く、そのために貨幣に関わることは卑俗なことと捉えられた。王侯貴族も貨幣にはむしろ無頓着であったようだ。しかし、近世において、東インド会社等の貿易が盛んになるにつれて、貨幣に関わり方は変わってくる。15世紀に書かれた、パチョーリの『ムスマ』という本が、複式簿記の基本を定め、その後その受容によって国の富は左右される。2026/05/08
Sam
56
最近会計の勉強をしているのだが、たまにはテクニカルなお勉強から離れて地理的・時間的に広い視野で学びたい!ということで本書。ルネサンス期のイタリアやスペイン、フランスといった王国からオランダ、イギリス、アメリカなどの商業国家に至るまで、会計がいかに重要な役割を演じてきたかが多くの実例とともに描かれておりとても興味深い一冊だった。現代においてもいまだになくならない会計不正をどうやって根絶するのか、また、そもそも「会計責任を果たさない超大国」である中国の存在をどう扱うべきなのかという点がこれからの課題であろう。2023/06/28
香取奈保佐
54
「金勘定」をさげすむ風潮はどこから来たのだろう。嫌味な金持ちが登場する小説や絵画に刷り込まれたのだろうか?■歴史をひもとき、政治や人間と「会計」の関係を考える一冊。かつて「罪」と思われた会計が社会に受容される過程が面白い■会計は、国家や一族の隆盛を築き、文化の繁栄のさなかで軽視もされやすかった。会計上の数々の失敗が、「説明責任」「透明性」といった教訓を生んでいる■金勘定をおろそかにすると痛い目に遭う――。フィレンツェやフランス絶対王制、スペイン帝国の浮沈をなぞって感じたのは、そんな痛烈なメッセージだった。2021/10/09
つーこ
43
面白い!こういう歴史の紐解き方って初めてで、そこと歴史の動きなんて考えたこともなかったけど、お金や経済があればもちろん会計も歴史があるよね。メディチ家とかフランス王朝とか、そしてリーマンショックとか。とても興味深かった。2024/01/17




