文春文庫<br> 長いお別れ

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文春文庫
長いお別れ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167910297
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

認知症を患う東昇平。遊園地で迷子になり、入れ歯は次々消える。ときにユーモラスな事態を起こしながら、病気は少しずつ進んでいく。かつて中学の校長だった東昇平はある日、

同窓会に辿り着けず、自宅に戻ってきてしまい、

心配した妻に伴われて受診した病院で

認知症だと診断される。



昇平は、迷い込んだ遊園地で出会った幼い姉妹の相手をしたり、

入れ歯を次々となくしたり、

友人の通夜でトンチンカンな受け答えを披露したり。

妻と3人の娘を予測不能なアクシデントに巻き込みながら、

彼の病気は少しずつ進行していく。

そして、家族の人生もまた、少しずつ進んでいく。



認知症の父と妻、3人の娘が過ごした、

あたたかくも切ない、お別れまでの10年の日々。

中島 京子[ナカジマ キョウコ]
著・文・その他

内容説明

かつて中学の校長だった東昇平はある日、同窓会に辿り着けず、自宅に戻ってくる。認知症だと診断された彼は、迷い込んだ遊園地で出会った幼い姉妹の相手をしたり、入れ歯を次々と失くしたり。妻と3人の娘を予測不能なアクシデントに巻き込みながら、病気は少しずつ進行していく。あたたかくて切ない、家族の物語。中央公論文芸賞、日本医療小説大賞、W受賞作。

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年生まれ。作家。2003年田山花袋『蒲団』を下敷きにした書き下ろし小説『FUTON』でデビュー、野間文芸新人賞候補となる。2010年『小さいおうち』で直木賞を受賞し、2014年に山田洋次監督により、映画化。同年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を受賞。2015年刊行の『長いお別れ』で中央公論文芸賞と日本医療小説大賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

668
私が購入した本は表紙カヴァーが2重になっていて、外側のそれは映画版の記念撮影のようなスチール。中央に笑顔の蒼井優さんとブスッとした山崎努さん、その周囲に主要な登場人物たちを配したもの。映画は見ていないのだが、小説の昇平に山崎努のあのクセのある表情と演技がが重なって困った。さて内容はというとアルツハイマーの進行が描かれるのだが、最初はユーモラスな感じもしたものの、後半では怖くなってくる。明日は我が身かも知れないのだから。小説の構成は、イントロダクションとエピローグが実に効果的。2020/07/13

ミカママ

604
実に上手い❗️チャンドラーを思わせるタイトル、内実はハードボイルドの古典とはまったく無関係の、認知症を患った元校長である老人と、その家族の物語。悲壮であるはずのストーリーにもかかわらず、あちこちに潜めたユーモア。アメリカで教育実習を受けたココ・マッカリーナとしての経験も大いに活かされて書き込まれている。ラストの描写には思わず喝采したくなった。2019/01/29

鉄之助

527
誰にでも訪れる「老後」。世の中、思い通りにならないことだらけ、と思い知らされる1冊だった。しかし、決して読後感は悪くない。「QOL」クオリティー・オブ・ライフ。人生における質を高める、とは人それぞれ個人個人によって違っていいのだ、と心底から思った。入会費2~5000万円、月々の支払いも25万円と高額で、なおかつ、1000人待ちの老人福祉施設に入ったとしても、その人は幸せに死を迎えられる、とは限らない。主人公の老人と、見ず知らずの二人の幼い姉妹がメリーゴーランドに乗る第1章のシーンが、たまらなく美しい。 2024/08/25

ケンイチミズバ

234
山田洋次監督が描く家族の日常みたいだった。とてもよかった。認知症でも時に会話が成立してしまうのはユーモラスだな。私の母も認知症が進んで施設に入所した。母を捨てたような後ろめたい気持ちが今もあるが一緒に暮らすことは無理だ。毎日のように施設から連絡がある。洗剤を飲んだ、他人の歯ブラシを勝手に使ったり捨てたり、初めからなかったモノやお金を盗まれたと騒いだり、切りがない。面会に行くと必ず家に帰りたいと言いながらも別の会話をすると帰りたい気持ちすら忘れてしまう。血の繋がらないこの人から虐待も受けたけど今は許すよ。2019/02/12

あきぽん

228
認知症の夫を10年にわたり老々介護する妻と3人の娘の物語。ずっと前から読まなければと思っていた本だったけど、かなり辛い読書体験だった。老・病・死は誰もが目を背けたい、しかし避けられない現実だ。この本の家族はとても仲が良く、お父さんが妻と娘たちに心から愛されているのが小説としての救い。2020/02/17

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