出版社内容情報
雪山に建つ「景観荘」の惨劇から30年。ダニーを再び襲う悪しきものども。異能力「かがやき」を持つ少女と彼は新たな敵に挑む。
内容説明
「あの人たちが野球少年を殺してる!」少女アブラは超能力を介し、陰惨な殺人事件を「目撃」する。それは、子どもの“かがやき”を食らって生きる“真結族”による犯行の現場だった。その魔の手はやがてアブラへと迫る。助けを求められたダンは、彼らとの闘いを決意。そして次なる悪夢へと導かれる…。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。高校教師を経て、1974年『キャリー』で作家デビュー。『呪われた町』『シャイニング』で一躍「モダン・ホラー」の巨匠となる
白石朗[シライシロウ]
1959(昭和34)年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
101
前作シャイニングから36年後を描いた小説の続編。懐かしいキャラクターたちが登場し邪悪な集団と戦うというモダンホラー長編。主人公ダニーの生活感描写が辛いが副主人公の少女アブラがドラマを軽やかに進行させていて読みやすい。キューブリック映画と強い相関性はないので映画的な期待はあまりしない方が良いです。面白かったですね。2024/03/09
かみぶくろ
92
もはやお爺ちゃんといってよい年齢のS・キングだが、むちゃくちゃパワフルで饒舌な長編である。シャイニングの続編という立ち位置だが、内実はX-MEN的な単なる超能力バトル。特に下巻はもはやホラーの要素はゼロである。だがストーリーの力強さとキャラの個性と気の利いた文章でぐいぐい読ませ、読後は清々しい爽快感。こんな長編を立て続けに描けるあたり、やっぱりこの方は小説界の王(キング)である。2020/01/13
ゆのん
74
下巻はすごいスピード感であっという間に読み終わってしまった。どの作品を読んでも期待を裏切らず大満足。『ぐるっと回って元どおり』本当にそうだなって思った。毎日を大切に、偉業は成せなくとも善良に生きていきたいものだ。沢山の恐怖や辛い思いをしたダニーとこれから苦難が訪れるかもしれないアブラに幸あれ。また、ダニーを探し出してくれた作者に感謝。2018/01/14
HANA
73
ダニーとアブラの出会いがついに実現し、それは家族と真結族を巡る話へ。そして舞台はいよいよあの場所へと。シャイニング続編として、ダニーのその後等興味深いものは多数あるんだけど、ただ敵役がちょっと迫力がないのよね。敵役としても物語の盛り上げ役としても中途半端というか、見方がチート過ぎて危なげがないというか。いずれにしてもあの『シャイニング』の絶望感とは比すべくもなかった。でもまああの場所の変遷とか、あのシーンに至っては不覚にもうるっと来てしまったが。あとキング、まだキューブリックの映画に文句付けてるんだ…。2018/07/01
眠る山猫屋
64
サクサクと面白く読めた・・・が。キングっぽくはないかも(笑)むしろクーンツ?アブラの両親も比較的簡単に説得できたし、敵側も弱点を抱えていて、ダンたちも有利に戦いを進めていけたし。それでも最期の戦いに臨むダンの捨て身の秘策は恐ろしい。それ武器にしちゃいますか!!真結族よりアルコールの方が手強いって印象が拭えない・・・。それにしても読み易かったなぁ。2019/02/12