出版社内容情報
雪山に建つ「景観荘」の惨劇から三十年。ダニーを再び襲う悪しきものども。異能力「かがやき」を持つ少女と彼は新たな敵に挑む。
内容説明
冬季閉鎖中のホテルで起きた惨劇から30年。超能力“かがやき”をもつかつての少年ダンは、大人になった今も過去に苦しみながら、ホスピスで働いていた。ある日、彼の元に奇妙なメッセージが届く。差出人は同じ“かがやき”をもつ少女。その出会いが新たな惨劇の扉を開いた。ホラーの金字塔『シャイニング』の続編、堂々登場!
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。高校教師を経て、1974年『キャリー』で作家デビュー。『呪われた町』『シャイニング』で一躍「モダン・ホラー」の巨匠となる
白石朗[シライシロウ]
1959(昭和34)年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かみぶくろ
102
いや、もちろん映画で観たいんですよ?でもね、絶対来るでしょ?物陰からババーンとか画面奥からズドーンとか血塗れでべシャーンとかね。絶対びくぅってするでしょ?だから超苦手なんですよホラー映画は。でもね、反面観たくてしょうがないんですよホラー映画が。超興味惹かれるじゃないですか。超面白そうじゃないですか。だからね、原作読むしかないんですよチキンは。でね、やっぱり思うわけですよ、ああ、映画観てたらこのシーンでもあのシーンでも確実にびくぅってなってたなって。原作で良かったなって。そんなアメリカンホラー全開の本作は・2019/12/17
HANA
72
待望の『シャイニング』続編。あの事件から数十年、ダニーが新しい生活を始めた所から物語は始まる。『シャイニング』を読んだのは遥か昔、内容を忘れかけていたが本書を読んでいると、段々と記憶の淵の中から内容が蘇ってくる。ただ続編と言っても本作は「かがやき」以外に直接の繋がりはないが、ある記憶に苦しむダニーと「かがやき」を持った少女アブラ、敵役の真結族と目まぐるしく視点が移り変わり読んでいて倦ませることが無い。キングの他の作品と同じように上巻は助走、丁度一番盛り上がった所で下巻に続く。ああ、早く下巻を読みたい。2018/06/24
ゆのん
70
『シャイニング』での悲劇から30年。あんな経験をし、その後も経験し続けているダニーがまともな大人になれる訳が無いと思っていたが、まさにその通りだった。本来は頭も良く優しい子供だったのだから更生して普通の暮らしが出来るようになって一安心。しかし、新たな敵が強力な『かがやき』を持つ少女に忍び寄る。かつてのハローランのように少女を助けようとするダニー。下巻へ。2018/01/13
眠る山猫屋
53
久々キング。そして久々オーバールックホテル。REDRUMまで出てくりゃ、嫌でも思い出すよシャイニング。そっかシャイニングって「かがやき」だもんなぁ。お化け屋敷ホテルを生き延びたダニーのその後を暫く追いかけ、気がついたらダニーが酒に逃げていた。悲しいくらいの零落は仕方ないのか。それでも彼を救ってくれた人々はいるし、彼を待っている少女アブラもいる。真結族って分かり易い敵も現れた。ガンスリンガー寄りな展開は、キングに期待していたのとは違うけれど、やっぱり面白い。さぁダン、早く仲間を集めないと!2019/02/06
Kouro-hou
41
あの「シャイニング」の続編。もちろん原作の続編であり、キング先生の「映画のシャイニングはイケてないよな?」には(ここでは)全力で頷かなくてはならない。キング先生にしてもシリーズ構想作以外では始めての続編だそうで、前作で必死に守ったダニー少年が20代も終わりになり、すっかり父親譲りのアル中と化してる姿には号泣するしかない。何せ父がジャック、息子がダニエルってこれは呑んだくれるしかないな!(涙) そんなアル中&貧乏ズンドコ節の辺りの描写はキング先生さすがである。その一方でとても分かりやすい敵役も登場。下巻へ。2019/11/07