出版社内容情報
シリーズ屈指のミステリアスな展開!
秋雨が十日以上も降り続き、食べ物にも事欠くものが出始めた新兵衛長屋では、住人総出の炊き出しが計画された。
折も折、会場となる空き家から、勝五郎が一見して値の張りそうな金無垢の根付を見つけ出す。先の住人は夜鷹と思しき女。しかも部屋には家探しをされた跡があった。
奉行所の調べで代々の持ち主をたどると、小籐次ゆかりのお大尽から有名力士、さらには大名までつながって……。
息もつかせぬ決定版第18弾!
内容説明
秋雨が十日も続き、仕事にあぶれた住民たちが食べ物にも事欠くようになった新兵衛長屋で、炊き出しが行われることになった。その会場の空き部屋で、勝五郎が金無垢の根付を見つけた。元の住人は夜鷹の女、しかも部屋には家探しした跡がある。小藤次は根付の持ち主探しにかかわるが、はたして根付は誰のもとに落ち着くのか!?
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
新シリーズまであと1作を残すのみとなりました。この巻では、江戸の住民が長雨で生活の糧を稼げずに苦労する話が最初に登場します。主人公たちの炊き出しなどで一息つきます。生活観がよく現れています。また根付の話が出てきて、そんなに高いものがあったのかとビックリします。根付を巡り伊達の仙台藩が絡んでまた深川の老人もということで主人公が何とか余りごたごたしない解決策を探っていきます。2018/05/10
あき
3
新兵衛長屋の空き家の竈から出て来た金無垢の根付けをめぐっての三河蔦屋と伊達家のすったもんだ。小籐次と蔦屋染左衛門の決着の付け方が粋でいい。伊達の若殿様も格好良いなあ。2021/09/03
kazukitti
3
肉食系美熟女w つかタイトルちょっとデカ過ぎでしょ。正宗ほぼ関係ないじゃんwww 時代劇における伊達政宗のイ人気とかメージ売り上げに便乗しなくていいじゃんw2018/05/18
いえのぶ
2
小籐次の住む長屋の空き部屋から高価な根付が見つかった。持ち主をめぐり一波乱。2018/04/06
ニッキー
2
2018年1冊目にして、決定版としてのシリーズの再読が完了した。 なんとも惜しいシリーズが終わってしまった。 新シリーズは、何処か話に連脈がなく、物足りない感がある。 急いで次を読まないと、昨年末からの積読本が溜まっており、次年度持ち越しになってしまう。2018/01/06