出版社内容情報
明治に舞台を移した「新・御宿かわせみ」シリーズ第5弾・待望の文庫化!
婚礼の日の朝、千春の頬を伝う涙の理由を兄・麻太郎は?みかねていた。
「かわせみ」の若者たちに訪れた転機と事件を描く。
表題作ほか、「宇治川屋の姉妹」「とりかえばや診療所」「殿様は色好み」
「新しい旅立ち」の全五篇収録。
内容説明
妹・千春の買い物につきあって出かけた銀座で、神林麻太郎は奇妙な出来事に巻き込まれる(「宇治川屋の姉妹」)。嬉しさと心細さを抱えて、千春は嫁入りの日を迎えた(「千春の婚礼」)。ほかに「とりかえばや診療所」「殿様は色好み」「新しい旅立ち」の全五篇。「かわせみ」の若者たちに訪れる転機と事件を描く、(明治のかわせみ)第五弾!
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。10年、第46回菊池寛賞を受賞。16年、文化功労者。19年「西遊記」で毎日芸術賞受賞。28年、文化勲章受章。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
25
新シリーズになってからるいのキャラが変化したような気がする。源氏物語に例えると雲居雁キャラから紫の上キャラへの変化というか…。「新しい旅立ち」で麻太郎の縁談にお吉が激しく動揺しているが、この動揺は千春の縁談にふさわしいもののような気がする。お吉はずっとるい側の人なので、お吉にとって麻太郎はお嬢様の婿の隠し子に過ぎず、もともとかわせみとそれほど縁のある人ではないはずなのにと困惑しながら読み終えた。2019/02/03
ぽっぽママ
15
今までそういうことがなかったのに展開がよくわからなかった話がいくつかあってあれっと思った。世代も交代しつつあってるいさんや吉、嘉助が活躍できなくなってしまったらかわせみじゃない気がする。2018/01/19
たーくん
10
妹・千春の買い物につきあって出かけた銀座で、神林麻太郎は奇妙な出来事に巻き込まれる(「宇治川屋の姉妹」)。嬉しさと心細さを抱えて、千春は嫁入りの日を迎えた(「千春の婚礼」)。ほかに「とりかえばや診療所」「殿様は色好み」「新しい旅立ち」の全五篇。「かわせみ」の若者たちに訪れる転機と事件を描く、(明治のかわせみ)第五弾! 2020/12/09
gosuken
8
久々のこのシリーズ。展開が早いなぁと思いながら読んでいました。次はどうなるのかなぁ。2018/01/27
ayumi
6
ずっと追いかけているシリーズですが、新シリーズに入ってからはペースダウン。私の読解力が足りないのか、結局何だったのかよくわからないところもありました。時の流れが速すぎるからでしょうか。でも最後まで追いかけます。2019/02/02