文春文庫<br> アンネの童話

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文春文庫
アンネの童話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167909918
  • NDC分類 949.33
  • Cコード C0197

出版社内容情報

アンネは隠れ家にいる間、童話やエッセイを書き遺している。中川李枝子の訳に酒井駒子の描きおろしの絵を加え、甦る。解説・小川洋子

内容説明

アンネは「日記」の他に童話とエッセイを隠れ家で書き遺していた。アンネは書いている時、空想の翼をうんと広げてどんなに自由だった事だろう。「子熊のブラーリーの冒険」「パウラの飛行機旅行」…どの話にも、胸の奥から噴出したキラリと光るものがある。新装版では中川李枝子の名訳に酒井駒子の挿絵を追加。

目次

アンネの童話(カーチェ;管理人の一家;エファの見た夢;パウラの飛行機旅行;カトリーン ほか)
アンネのエッセイ(おぼえている?―学校生活の思い出;のみ;じゃがいも騒動;悪者;中学校の最初の日 ほか)

著者等紹介

フランク,アンネ[フランク,アンネ] [Frank,Anne]
1929年6月12日、ドイツのフランクフルト市で裕福なドイツ系ユダヤ人家庭の次女として生を受ける。1933年、迫害の手を逃れて一家はオランダのアムステルダム市に移住するが、1942年7月、姉マルゴーの召喚を機に一家は隠れ家生活に入る。ついに1944年8月4日、密告により連行されたアンネはアウシュヴィッツ、ついでベルゲン=ベルゼンに送られ、そこでチフスのため15年の生涯を終えた。1945年2月末から3月初めと推定される。1942年6月12日から1944年8月1日まで書き続けられた日記は、永遠の青春の記録として世界中の人々の胸を打ってやまない

中川李枝子[ナカガワリエコ]
昭和10(1935)年、札幌市生まれ。東京都立高等保母学院卒業。『いやいやえん』『ももいろのきりん』等の童話、『ぐりとぐら』等の絵本の作者として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

91
Toi booksにて購入。酒井駒子の表紙とアンネ・フランク著で手に取りました。コロナ禍の巣ごもりと比較になりませんが、空想の世界で自然を美化するのはよくわかります。楽しそうな物語も彼女の運命を考えるともの悲しく感じてしまいます。「子熊のブラーリーの冒険」には酒井駒子の素敵な挿絵が7枚もあって、これだけでこの文庫を購入した価値があります。アンネがなれなかった17歳の自分の夢を書いた「映画スターの夢」。神様について友達と語り合ったすぐ後に突如として連行されたマリーを嘆く「キャディー」。どれも心に響きます。2021/05/05

しゅてふぁん

61
表紙絵に惹かれて手に取った一冊。アムステルダムのアンネの隠れ家には行ったことがあって、この本を手に取ったことで家の内部の様子の記憶がじわじわと蘇ってきた。童話を読んでいると物事の真理を突いているような文章に出会いドキっとする。エッセイも周りの人たちのことを良く観察し、その様子が生き生きと描かれていて面白かった。するどい洞察力、果てのない空想力。そして自由への渇望。アンネがこれを書いたのは十五歳、自分の中学時代とは何と違うことか。『アンネ・フランクの日記』も読んでみないとな。2019/03/02

ぐうぐう

49
アンネ・フランクは、ただ単に、日常を記録しようと日記を書いていたのではない。戦後、出版されることを目論んで、過去に書いた日記を何度も推敲している。つまり、アンネは作家志望であったわけだ。そんな彼女の夢が垣間見れるのは、日記と共に書かれた多くの童話からも言える。本書は、そんな童話とエッセイだけを抜粋して一冊の本にしたものだ。読んでいると、繊細な文体と、大胆な想像力で生み出された物語に素直に魅了されてしまう。(つづく)2018/04/20

優希

46
アンネの自由な心が感じられます。2023/07/28

ケロリーヌ@ベルばら同盟

45
中川李枝子さんによる翻訳、酒井駒子さんの装画、解説は小川洋子さんという、この小さな本は、才能あふれる若き文筆家へ捧げられた可憐な花束と言えるでしょう。煉瓦と石畳、水路の街の、奥深い隠れ家で、意志的な大きな瞳の少女が見つめ続けた、自然と生きとし生けるものの奇蹟。人の本質の善なることを信じ、世の中の不公平が無くなる事への願いを籠めて書き綴られた美しい童話とエッセイ。過去へ、未来へ、未知の世界へ、想像の翼をいっぱいに広げた瑞々しい感性と聡明な視点が心を打ちます。日記と共に、永く愛され読み継がれる事を願います。2020/07/09

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