文春文庫<br> 晩鐘〈上〉

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文春文庫
晩鐘〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167909192
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

佐藤愛子九十歳・奇跡の話題作、待望の文庫化!



老作家・藤田杉のもとにある日届いた訃報――それは青春の日々を共に過ごし、十五年間は夫であった畑中辰彦のものだった。

共に文学を志し、夫婦となり、離婚の後は背負わずともよい辰彦の借金を抱え、必死に働き生きた杉は、思う……。



あの歳月はいったい何だったのか?

私は辰彦にとってどういう存在だったのか?



杉は戦前・戦中・そして戦後のさまざまな出来事を回想しながら、辰彦は何者であったのかと繰り返し問い、「わからない」その人間像をあらためて模索する。



『戦いすんで日が暮れて』『血脈』の系譜に連なる、かつて夫であった男と過ぎし日々を透徹した筆で描く、佐藤愛子畢生の傑作長編小説。



(文庫化にあたり、単行本を上下2分冊とした)

内容説明

「パパ、死んだよ、今」。娘・多恵からの電話に、作家・藤田杉は「ご苦労さん」と呟く。かつての夫・畑中辰彦との間に流れた歳月が終わった。共に文学を志し、十円の貸し借りから始まった付合い。借金まみれの人生を杉に背負わせた辰彦は結局、何者だったのか。九十歳を目前にした作家は、記憶を辿り、真実を求めて、ペンを執る。

著者等紹介

佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12(1923)年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。戦後「文芸首都」の同人となり小説を書き始める。昭和44(1969)年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年「幸福の絵」で第18回女流文学賞を受賞。平成12(2000)年、父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始めとする佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」の完成により第48回菊池寛賞を受賞。平成27年「晩鐘」で第25回紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ココ

27
九十歳目前とは思えぬ強い筆致の自伝的小説。間に「梅津玄への手紙」として「今」の心境が綴られるが、年老いた弱音も感じられ、佐藤愛子のファンとしては、堪らない一冊。後半へ。2018/08/29

禁酒パンヤ

5
久しぶりの佐藤愛子さんです。ご自身の人生の回顧を織り交ぜた小説なんでしょうね。ダメ男でも、信じてしまう。恋の力なのでしょうか。後半も読みます。2018/05/08

桐葉

3
作者がモデルと思われる主人公は,たよりにならない夫を見限り自分自身の筆一本で生活していく。なんか大変。2020/07/07

ぴっちゃん

2
90歳を間近に書き始めた、元夫との関係。これまでエッセイや小説で(残念ながら私は『ソクラテスの妻』も『戦いすんで日が暮れて』も未読だが)何度も書いてきたどうしょうもない(と私には思える)夫についてを改めて描き直した本。著者を模した杉という女性を著者は「あらくれ」と表現するが、実際に腕力にものを言わせるわけじゃないので、そう卑下表現を使わなくても、と、強い女性が好きな私は思う。普通の小説のように三人称で描く部分と、今は亡き文学界での恩師への書簡として描く部分があるところが、この小説が好評を博した所以だろうか2019/03/12

choike-voike

2
これまで小説でもエッセイでも、幾度も目にしてきた題材ではあるものの、90を超えた佐藤愛子さんがそれをどう描かれるのか、長年のファンとしてとても楽しみに読み始めた。読みにくくないのに、一文も読み流させないのは愛子さんの力なのかな。「戦いすんで日が暮れて」から50年近い年月の果てに、物語がどう閉じるのか、下巻へ進む。2018/09/06

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