出版社内容情報
国民の期待を背負って誕生した政党政治は、なぜ自壊したのか。軍の台頭を招いた、日本の政党政治の挫折の要因を筋を追って解明する。
内容説明
今ほど混迷する政治をじっくり見据えるときはない。国民の期待を背負って誕生した政党政治はなぜ自壊したのか?軍の台頭を招いた政党政治はなぜ失敗したのか?4つの歴史的なターニングポイントから、政党政治の失敗の原因を探りわかりやすく解説。激動の政党政治がたどってきた苦難の歴史からあるべき政治の姿を見定める。
目次
第1章 自壊する二大政党―1928年(昭和3年)(もう一つの二大政党時代;普通選挙と護憲三派 ほか)
第2章 原敬政党内閣の光と影―1918年(大正7年)(藩閥政治と山県有朋;原敬の目指した政党政治 ほか)
第3章 もたれあう政党と藩閥―1905年(明治38年)(藩閥と政党の妥協が生んだ桂園時代;日露関係をめぐるヘゲモニー争い ほか)
第4章 理念なき政党の迷走―1898年(明治31年)(政党内閣の誕生;国会開設と政党の結成 ほか)
著者等紹介
御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学客員研究員、東京大学教授などを経て、東京大学先端科学技術研究センター教授・東京都立大学名誉教授・放送大学客員教授。専門は政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策、建築と政治。著書に『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫、吉野作造賞受賞)など。「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の座長代理を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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