出版社内容情報
なんとも羨ましい猫の生き方研究から内臓と自分の不思議な関係まで、今日もショージ君はふか~く考える。大好評エッセイシリーズ。
内容説明
小学生時代からずっと猫や犬と暮らしてきたショージ君が考える、わがままだけど羨ましい猫の生き方研究「猫大好き」。長嶋・松井の国民栄誉賞イン東京ドームでの感動、そして自分が偉いのかはたまた内臓がえらいのかをまじめに考える大作エッセイ「内臓とわたし」などなど、ショージ節が冴えわたる痛快エッセイ集。
目次
ラーメン店の七不思議
読書の秋の“食べ合わせ”
対談 東海林さだお×南伸坊―顔面対決2012
ホームセンターで血が騒ぐ
摘録 断定調日常
蛸と日本人
人生最高の幸せな一日
国民栄誉賞イン東京ドーム
東京駅で一日暮らす
対談 東海林さだお×パラダイス山元―なぜ餃子にはヒダがあるの?
内臓とわたし
猫大好き
対談 東海林さだお×近藤誠―もし僕が、がんになったら
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞。12年紫綬褒章受章。13年第30回日本漫画家協会賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s-kozy
86
昔あった「料理大好き!」や「ラーメン大好き!」のような「猫大特集」かと思ったら違った。「オール讀物」の連載エッセイ「男の分別学」をまとめたもの。全16編中、エッセイが13編、対談が3編となっている。内容は今回もドシンと東海林さだお印が押されているので安心して楽しめる。「イーストウッドの映画とイチローのプレイはできるだけ長く見ていたい」と書いていたのは映画評論家の芝山幹郎だったかな?私はそれに激しく同意する者であり、「そこに東海林さだお先生の作品も加えてくれい!」と強く主張する者です。体には気をつけてね。2017/09/06
mawaji
12
猛烈な既視感を覚えつつ読み始めたところ、南伸坊との対談のあたりで「あっ、これ読んでた」と確信。単行本を読んだのが去年の1月でしたが何度でも楽しめるのだ。NHKテレビ体操のおねいさんたちの中で清水沙希さんはショージ君のマンガで見かけるタイプの顔だナと思ってました。缶ビールのプルトップに対する屈辱はその後の入院生活で再燃することになるのだ。近藤誠氏との対談後に肝臓がんが見つかったようですが、著者はメデイアリテラシーのしっかりした大人の対応をされたようです。手術しないなんて言いださないでほんとうによかったデス。2017/09/02
miwapicco
12
新刊はいいんだけれど、、近藤誠氏との対談とは( ・᷄ὢ・᷅ ) 全く賛同できないお話で、読み飛ばしてしまったー。この後、さだおさん肝細胞癌で治療されたらしいですよね。目が覚めてよかった、、(*´`)2017/08/20
ラスカル
11
タイトルに惹かれて図書館で借りてきましたが、猫については少しだけでした。庭のスズメを狙っていたのに突然毛づくろいを始めるなんて、成果を出すのは二の次で狩の過程が好きなんだということ。クリエイティブな仕事をしている人に猫好きが多いのもそのせいかも。紙袋に入ったりするのはうけねらいだとか。納得。「内臓とわたし」もおもしろかった。2019/03/12
wasabi
9
いきなりラーメン店主の腕組み問題に始まり、確かに、とうなずいた。タオルを目蓋のあたりまで下げて頭に巻き、どや顔で写真に載るアホ店主たち(著者はそんな無礼な表現はしない)。その姿をネット画像では見るものの、地元にはいないのが救いだ。やたら威張ってるのが一人いるな。あやつらは、何かを履き違えている。その他、蛸やヒトの内臓の考察も興味深かった。でも、残念だけど往年のキレがなくなった。丸かじりシリーズに比べて、一話が長過ぎてダラダラ感が否めない。2018/01/25