文春文庫<br> 幻肢

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文春文庫
幻肢

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167909000
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

島田荘司作品中、初めて映画化された青春ミステリーの傑作!

病院で目覚めた医大生・糸永遥は自分の名前さえ思い出せず、思い出せたのは恋人の雅人の名前だけ。交通事故を起こして大怪我をし、ERに運び込まれた遥は、一過性全健忘によりほとんどの記憶を失ったのだった。

治療の結果、徐々に記憶は回復していくが、事故当時の状況だけがどうしても思い出せない。車に同乗していたはずの雅人の安否もわからず、不安と焦燥で遥はうつ病を発症し自殺未遂を起こす。うつ病の治療のためTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けるが、治療直後から雅人の幻を見るようになる。幻の恋人とデートを重ねる遥は、やがてTMSなしではいられなくなっていく……。

男女のナイーヴな恋愛感情が織りなすミステリーだが、小説版は映画版とは男女の役どころが入れ替わっている。

内容説明

交通事故で記憶喪失に陥った医大生・糸永遥。治療により記憶は回復するが、事故当時の状況だけが思い出せない。不安と焦燥で鬱病を発症した遥はTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けるが、その直後から恋人・雅人の幻が現れる。幻の恋人との逢瀬にのめり込む遥にやがて悲劇が!?島田ミステリ初の映画化作品。

著者等紹介

島田荘司[シマダソウジ]
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たす。また、「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

120
彼女は今日も幻とデートする。それは大学から自宅までのほんの数キロのデート。彼女しか見えない彼はいつも彼女のアパートの前で消え去る。その短い逢瀬が楽しければ楽しいほど、彼女の寂しさは募っていく。それでも彼女は彼に逢うために今日も自分の脳を刺激し、また刹那のデートを繰り返す。そんな感傷的なコピーが思いつきそうな展開を見せるが、そんな切ない幻との恋愛も次第に様相が変わっていく。明かされる真相を読むに島田氏の女性観が変わらないなぁと苦笑してしまうのだが、それよりも最新の脳の研究結果を知るのにいい勉強になった。2018/05/01

ソラ

23
脳科学の知識としては良いけどストーリーとしては正直微妙。特にのめり込むような謎でもなくあまり印象に残らないというか…。2017/08/27

はかり

16
最近の島田作品はがっかりする不発ものが多いと感じていたが、今作はなかなかのでき。脳外科ものでファンタムが重要なキーになっていて、途中で何となく結末が読めたけれども、最後がハッピーエンドなのが嬉しい。2017/10/16

かおりっくま

13
映画先にありき、なのか。ちょっとガッカリした。島荘だからというハードル高く読んだからなのか。いろいろ思うところがあるけれど、このヒロイン嫌いです2020/09/23

naolog

13
何年か前に映画になるよって聞いていた作品。結局映画を見る機会はなかったのですが。。幻肢という言葉は知っていたものの、そこから派生した考え方は面白いものでした。島田荘司にしてはあっけない展開だったのは小説向きじゃなかったか。2017/09/11

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