文春文庫<br> 三国志読本

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文春文庫
三国志読本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 470p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167908560
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「三国志」をはじめ、中国歴史小説を書き続けてきた著者が、自らの創作の秘密を語り尽くした一冊。白川静、水上勉らとの対談も収録。2015年、文春文庫版全12巻が完結した宮城谷昌光さんの正史「三国志」。執筆中の12年間になされた「三国志」をめぐる様々な対話と多彩な論考に加え、デビュー以来の歴史をめぐり各分野の巨人たちとの対話を一挙に収録。宮城谷史観の全貌を明らかにする究極の一冊を文庫化! 宮城谷昌光の世界への最良の案内書。

激動の21世紀、「歴史とは、人間とは」を考える手がかりに。

宮城谷 昌光[ミヤギタニ マサミツ]

内容説明

『三国志』をはじめ長年中国歴史小説を書き続ける著者が、自らの歴史観、世界観、小説観を余すところなく開陳した一冊。『三国志』をめぐる多彩な論考と、五木寛之、井上ひさし、宮部みゆきらとの歴史小説をめぐる対話、さらには碩学・白川静との中国古代史をめぐる対話など、読者を宮城谷昌光の世界へと誘う最良のガイドブック。

目次

ロング・インタビュー(私の「歴史小説」)
自作解説 三国志の世界(『三国志』の沃野に挑む―大歴史絵巻の豊穣なる世界;曹操と劉備、三国志の世界―正史からみえてくる英雄たちの素顔;『三国志』の可能性―歴史は多面体だからこそおもしろい;『三国志』歴史に何を学ぶのか―構想十年、執筆十二年の大長編を終えて)
対談 歴史小説を語る(水上勉―歴史と小説が出会うところ;井上ひさし―歴史小説の沃野 時代小説の滋味;宮部みゆき―「言葉」の生まれる場所;吉川晃司―我々が中国史に辿り着くまで;江夏豊―司馬遼太郎真剣勝負;五木寛之―乱世を生きるということ)
講義&対談 中国古代史の魅力(中国古代史入門―どこから学べばいいのか;白川静―日本人が忘れたもうひとつの教養;平岩外四―逆風の中の指導者論;藤原正彦―英語より『論語』へ;秋山駿―春秋時代から戦国時代へ;マイケル・レドモンド―碁盤上に宇宙が見える;項羽と劉邦、激動の時代―ふたりを動かした英雄たちと歴史的必然)

著者等紹介

宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。その後帰郷、ながい空白ののち「王家の風日」を完成。平成3年、「天空の舟」で新田次郎文学賞、「夏姫春秋」で直木賞、「重耳」で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、「子産」で平成13年の吉川英治文学賞を受賞。平成16年に菊池寛賞を受賞、平成18年に紫綬褒章を受章。「劉邦」で平成27年度毎日芸術賞を受賞。平成28年に旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Die-Go

40
図書館本。三国志読本と銘打っているが、むしろ三国志について触れられているのは数少なく、宮代宮城谷氏の中国史への考え方についてがほとんど。対談では吉川晃司氏など意外な人物とのものがあるが、それが面白い。特に江夏豊氏の燃えよ剣への思いは共感しきり。★★★☆☆2022/05/29

25
14年単行本、17年文庫。電子書籍で読んだが長かった。後から読み始めた『三国志名臣列伝魏篇』の方が早く読み終わった■インタビューと対談集。吉川晃司、江夏豊など意外な相手も(失礼■無類の読書家としても知られた平岩外四も登場するが、現在の経済人や政治家は薄いというか思想の背景が窺えない。本を読んでいるのだろうか。「評論家」もいなくなった■白川静先生との対談はずっと続けてほしいくらい。黄遵憲という人物を知る■宮城谷三国志本編は12巻で終わったが竜頭蛇尾の感。本書にも読者から呉の滅亡まで書いてと言われたとある2021/11/11

Mzo

20
三国志読本というよりは、宮城谷昌光対談集という趣きの一冊。どの対談も面白く、漢字や日本語を大切にせねば、という気にさせられる。そして、やっぱり三国志全12巻を再読したくなるなぁ。第1巻を読んだのは2008年か…。読メがリリースされた年ですね。そりゃ内容を忘れる訳だ。2017/05/25

ナラサン

16
宮城谷さん、ホントーに努力家で勉強家。すごい。そして対談相手がまた・・・作家さん、学者さんから吉川晃司!江夏豊!?懐の深さがすばらしい。2017/07/31

CTC

11
5月の文春文庫新刊。単行本は14年5月。読友さまのレビューで単行本の存在を知ったが、文庫化を待った格好。そして読友さまのレビューの通り、これは『三国志読本』ではなく、“宮城谷昌光対談集”とでも申すべき内容。多くのテキストは『オール讀物』や広報誌発表の対談だ。しかしながら、水上勉、井上ひさし、宮部みゆき、吉川晃司、江夏豊、五木寛之、白川静、平岩外四、藤原正彦、秋山駿、マイケル・レドモンドとの対談+自作解説と講義収録だから、宮城谷ファン(三国志ファンも宮城谷三国志は読むだろうが)には損のない本だ。2017/06/07

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