出版社内容情報
読みやすく、何度読んでも新たな発見があると大人気の決定版シリーズ。今月刊行の8巻と9巻では、密偵たちの関係が大きく動く。人気絶大な時代小説のロング&ベストセラー「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻を、より読みやすい【決定版】で順次刊行。
悪い事をしながら善い事をし、善い事を史ながら悪事を働く。心を許し合う友をだまして、その心を傷つけまいとする。全く人間とは奇妙な生き物よ……。
鬼平の名言と部下を思う心、そして悪党どもの跳梁に夜も眠れなくなるスリリングなシリーズ第8巻。
「用心棒」「あきれた奴」「明神の次郎吉」「流星」「白と黒」「あきらめきれずに」の
7篇を収録。
池波 正太郎[イケナミ ショウタロウ]
内容説明
火付盗賊改方の同心・小柳安五郎は、一昨年、妻と子をうしなった。以来、人が変わったように、われから危難に立ち向かっている。そんな小柳が罪人を逃した胸の内とは(「あきれた奴」)。四十をこえた平蔵の剣友・岸井左馬之助が思い悩む(「あきらめきれずに」)ほか、「用心棒」「明神の次郎吉」「流星」「白と黒」の全六篇を収録。
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30(1955)年、東京都職員を退職し、作家活動に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第43回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第11回吉川英治文学賞を「鬼平犯科帳」その他により受賞する。63年、第36回菊池寛賞受賞。平成2(1990)年5月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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