文春文庫<br> ゴーストマン 時限紙幣

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文春文庫
ゴーストマン 時限紙幣

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167908225
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

クアラルンプールの摩天楼内の銀行襲撃計画。爆薬の仕掛けられた金の奪還。裏社会のディテール満載で描く21世紀最高の犯罪小説。 このミステリーがすごい!第3位。

イギリス推理作家協会スティール・ダガー賞受賞。

マルタの鷹協会ファルコン賞受賞。



〈21世紀に書かれた犯罪小説の十指に入る傑作。〉――杉江松恋



文庫版のみ本邦初訳の短編「ジャック ゴーストマンの自叙伝」を収録!



――48時間後、120万ドルの紙幣は爆発する。盗んだやつらはそれを知らない。

爆発する前に奪回するのが私の仕事だ。



カジノの街で現金輸送車が襲われた。強盗のうち一人は現場で死亡。残る一人がカネとともに姿を消した。犯罪の始末屋である私は、カネの奪回と事態の収拾を命じられた。紙幣に仕込まれた爆薬が炸裂するまで48時間。

面倒な仕事だが私には断れない。依頼主に借りを返さねばならないのだ。5年前、クアラルンプールで企てられた高層ビル内の銀行襲撃計画。それを無残な失敗に導いたのが私だったからだ……



5年前、マレーシアでの大強盗作戦。現在、カジノの街での時限紙幣追跡。2つの物語をスピーディー&スタイリッシュに描いて日英米のミステリー賞を総なめ!

ジェイムズ・エルロイを見出したエージェントが発掘し、コーマック・マッカーシーやレイモンド・カーヴァーを担当したカリスマ編集者ゲイリー・フィスケットジョンを酔わせ、NYタイムズの辛口批評家ミチコ・カクタニをも唸らせた傑作ノワールの登場。

ロジャー・ホッブズ[ロジャー ホッブズ]

田口 俊樹[タグチ トシキ]

内容説明

48時間後に爆発する120万ドルの紙幣。それを見つけ出し、爆発前に回収せよ―犯罪の後始末のプロ、ゴーストマンの孤独な戦い。5年前のクアラルンプールでの銀行襲撃作戦と、カジノの街での時限紙幣追跡をスタイリッシュに描き、世界のミステリ賞を総なめにした傑作!「このミステリーがすごい!」第3位。マルタの鷹協会ファルコン賞受賞。英国推理作家協会スティール・ダガー賞受賞。フィナンシャル・タイムズ紙ベスト・ミステリ。サンデー・タイムズ紙ベスト・スリラー。ガーディアン紙ベスト・クライム・スリラー。アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞最終候補。バリー賞最優秀スリラー部門最終候補。

著者等紹介

ホッブズ,ロジャー[ホッブズ,ロジャー] [Hobbs,Rober]
1988年、ボストン生まれ。大学在学中に執筆された『ゴーストマン 時限紙幣』が評価され、25歳で作家デビュー。2016年11月、28歳で死去

田口俊樹[タグチトシキ]
1950(昭和25)年、奈良市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

42
変装を駆使して逃がしを行うプロ。 それがゴーストマンだが、今回の任務は組織の部下が失敗した任務の後始末。 その部下が盗んだ金には時間が来ると爆発する設定になっており、48時間の期限で任務をこなす。 変装を駆使するため人格が変わるのも特徴だし、仕立て屋や尾行など、その手のプロたちが続々とゴーストマンと関わってくる。 これを若干25歳で手掛けた作者の才能はすごいものが有る。 しかしこのあと2作目を書いてから急死したらしく、この世界観をもっと見たかった。2025/04/03

chiseiok

36
うぅ~んむむ…^^;。悪くはないけれど、ちょっと期待過剰だったかなー。新刊時の評判がよかったので、この先きっと…と思いつつ結局最後まで読み切れたけれど、事前情報なしだったら、多分リタイアしたかも。牽引力の弱い若干眠たい展開、荒事シーンがあっても危機感が薄いんですね。ツイストペアケーブルのように過去と現在が交互に語られてゆく構成で、クライマックスでそれぞれのストーリーが鮮やかにしゃきーんと収束するのかなと思いきや、あれ?あそーなのって。作者の早逝は残念。この先があれば化けたかもしれないのですが…。2017/04/04

本木英朗

32
「ゴーストマン」とは裏世界での職掌のひとつで、最大の任務は「姿を消すこと」である。語り手の「私」はメーキャップや演技によって、それぞれまったく別個の人格に変貌を遂げるプロだった。そんな彼の過去を知る数少ない人物からの依頼で、「私」は48時間以内にカジノから強奪された120万ドルの紙幣を回収することになる。期限が来るとその紙幣は爆発するのだ……。不思議な読後感。「私」の人物造形に魅力を感じないままの読書だったので、常に距離を置いての物語体験となった。結果として骨太なストーリーは客観的に楽しむことはできたが。2017/04/06

ち~

31
一匹狼の銀行強盗の『私』は、何通りもの人間に変身し、自由に姿を消す『ゴーストマン』。5年前のしくじりで借りを作ったマフィアから、強盗に失敗し、120万ドルと共に姿を消した部下の捜索を強要される。期限は48時間。敵対するマフィアからも目をつけられ絶体絶命に陥っても、双方に決して主導権を渡さない『私』。5年前の失敗により、ゴーストマンとしての技をストイックに磨き上げた『私』が時折り見せる人間味が良かった。5年前のエピソードと交互に書かれているので、どのようにゴーストマンが完成されたかが分かる。2021/01/24

Small World

26
「ゴーストマン」というタイトルの響きの軽さに、若干の不安を持ちながら読みはじめましたが、なかなか面白かったです。これはディテールを楽しむタイプの作品で、映画的に場面転換がスピーディーに進むので、どんどん読めました。現在の時間軸と平行して過去の事件が語られますが、次回作ではその続きが読めそうで楽しみです。2018/05/27

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