出版社内容情報
鬼平誕生五十年を記念して、より読みやすい文字の文庫決定版を順次刊行中。カバーデザインも一新し、二〇一七年は鬼平イヤー!何度読んでもおもしろい、と人気絶大の「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻を、さらに大きな文字とふりがなを増やした、読みやすい決定版で順次刊行中。
カバーデザインも一新、全巻揃える楽しみもあり。
ますます快調、名作揃いの第6巻には、「礼金二百両」「猫じゃらしの女」「剣客」「狐火」「大川の隠居」「盗賊人相書」「のっそり医者」の7篇を収録。
池波 正太郎[イケナミ ショウタロウ]
内容説明
舟の上で“隠居”を待ちながら、のんびりと交わす老船頭と平蔵のかけ引きの妙味(「大川の隠居」)。密偵としての任務と、かつて愛した男への思いに揺れるおまさ。じっと見守っていた平蔵が動く(「狐火」)。シリーズ屈指の名作二篇ほか、「礼金二百両」「猫じゃらしの女」「剣客」「盗賊人相書」「のっそり医者」の全七篇を収録。
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30(1955)年、東京都職員を退職し、作家活動に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第43回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第11回吉川英治文学賞を「鬼平犯科帳」その他により受賞する。63年、第36回菊池寛賞受賞。平成2(1990)年5月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
96
ここでは鬼平が資金的にも汲々として(密偵などを数多くつかっていたりすると持出しのお金が増える)状況が描かれて、お金持ちの旗本の事件を解決して金二百両をもらったりします。また女密偵おまさの昔の恋人の話があるもののまた鬼平の元に戻ったり、あるいは「大川の隠居」では昔の盗賊が鬼平の鼻を明かすものの最後は痛み分けのような感じで楽しめます。2023/06/02
金吾
51
○よんでいて心が穏やかになります。鬼平は事象の背景まで考慮していて判断するため人情味溢れているように感じます。「礼金二百両」「大川の隠居」「盗賊人相書」が良かったです。2022/05/07
優希
48
鬼平の人情を感じました。猫を抱く姿など想像するだけでほっこりします。2023/03/08
金吾
30
○人情味溢れている鬼平ですが、「狐火」の処置はやや違うかなとも思います。好きな話が多いので読んでいて楽しいです。2025/02/01
アリス
24
「狐火」「大川の隠居」と好きな話が二作入っていて満足・満足(#^.^#)2017/07/07