出版社内容情報
週刊文春の好評連載エッセイ「ツチヤの口車」をまとめた一冊。「妻になる!」「老人の生きる道」など笑い渦巻く60篇。
土屋 賢二[ツチヤ ケンジ]
内容説明
「ぼっち席」、「幸福に目もくれない生き方」、「老人の生きる道」、「善人になる方法」、「運転免許の更新」、「住み心地の問題」、「よくわからない野球解説」、「矛盾との闘い方」など、今日もツチヤ教授のまわりには、一筋縄ではいかない無理難題がいっぱい!読めばたちまち問題解決するかも!?な傑作ユーモア・エッセイ。
目次
魑の章(妻になる!;幸福に目もくれない生き方 ほか)
魅の章(熱が出て分かった;なぜ衰えるのか ほか)
魍の章(サクランボの過去と未来;小ツチヤ現る ほか)
魎の章(席を譲られる人;気の毒なレポーター ほか)
著者等紹介
土屋賢二[ツチヤケンジ]
1944年、岡山県玉野市にて、十月十日過ごした母親の胎内から追い出される。長年勤めたお茶の水女子大学を、定年を過ぎて追い出され名誉教授となった後は、東京からも追い出され、神戸の地に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
196
土屋さんは存じ上げませんで。本屋さんで屡々見掛け。表紙絵の印象から30代位?何ならお笑いやっている方かな?と思って手にしたのですけど、大学教授職を退職された方なんですね。驚き。本屋大賞の「超発掘本!」部門受賞作なんですね。なる。推薦コメントの冒頭ね。その境地も遠いかも。本書はテーマと言うか、ある定型式がある様に思えるの。それを純粋に楽しむには、修行や徳を積む必要があるのかも。どうやら、土屋さんシリーズは後書きも。後書きこそが重要なのだとか。成る程。儂は入り口に立ったに過ぎませんが、傑作。と言わざるや。2021/12/28
ナイスネイチャ
122
本屋大賞発掘部門で知って。初読み作家さんでエッセイ。すごく面白かった。70歳とは思えないほど若々しい。屁理屈のオンパレードと妻への密かなる不満とリスペクト。ある意味尊敬する生き方。2020/07/04
ehirano1
107
古希を迎えても相変わらずコーヒー溢してシャツを汚したり、転んだり、奥様に叱られたりばかりですが、土屋節は頗る健在!特に“ツチヤ師”の項は面白く、帯にあるとおり、“日々を生きるのが気楽になれるユーモア・エッセイ60篇”は伊達ではありません。因みに、本書の解説者は完全に著者の軍門に下ったようです(笑)。2019/01/19
優希
100
延々と続く愚痴と悪口ですが、それが笑えます。どこかオヤジ臭さがありますが、それはそれで良しとしましょう。世の中は理不尽でできていますが、無理難題をぶつぶつ言いながらのほほんとしているように見える土屋先生は意外にも世渡りができるのかもしれませんね。2017/07/02
ehirano1
92
「・・・良好な関係も実際には同床異夢の上に築かれていることが多い(p59)」。この指摘はすっかり忘れていたので、思い出せて良かったです。2021/04/13