出版社内容情報
法螺貝の音と共に大坂の陣は始まった。敵は10万徳川勢。燃える天守閣の中での別れ、宿敵との死闘、そして希望――。堂々の完結篇!
万城目 学[マキメ マナブ]
内容説明
和議成立ののち、平穏な日々が戻ったのも束の間、血なまぐさい因縁が風太郎を追い立てる。やがて訪れる最後の大決戦。燃え盛る大坂城目指し、だましだまされ、斬っては斬られ、忍びたちの命を懸けた死闘が始まる。崩れ落ちる天守閣、無情の別離、託された希望。圧巻のクライマックス。万城目学、時代小説でもお構いなし!
著者等紹介
万城目学[マキメマナブ]
1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
232
圧巻の下巻!第9章は涙無しには読めませんでした。風太郎は勿論のこと、どいつもこいつも不器用でカッコイイじゃないか。エンディングもこれで良い。 追記:プリンセストヨトミを読む前に本書を読めばよかった・・・(泣)。2022/08/11
yanae
211
上巻から下巻へ!正直上巻読み進めるのがしんどかったんだけど、下巻はおもしろくてどんどん読めた!上巻であきらめかけてるあなた、ぜひとも挫折せずに読んでみてください(笑)にしても、相変わらず戦、戦。表現がえぐいところも多数。最後もほんと悲しかった。えぇ~・!と泣きそうになる。下巻の初めは風太郎もあいかわらずのダメっぷりだったけど、後半で一気に成長が読み取れた感じがする。何より、なんでこのプータローにこんなに仲間がつこんなに周りに恵まれてる風太郎は幸せ者だと思う。そしてプリンセストヨトミを再読したい!2016/12/01
🅼🆈½ ユニス™
168
面白かったり、難しかったり、途中挫折しかけたけれど何とか読み終えた。ユーモラスな忍者物と期待をしていたのだが、見事に裏切られた。少しばかり辛く胸に刺さるものがあって悲惨な物語だった。戦争(戦国時代)は人が意味もなく命を落とし、目的さえも虚しくなるのが道理でそんな忍者の哀しいお話だった。せっかく、登場人物に情が移ったのに…。2018/12/15
カメ吉
162
読み応えのある作品でした。風太郎、黒弓、蝉、常世などのキャラに感情移入をしてしまいラストは辛かった。今までの万城目作品とは違う作風でしたが、スゴく感動しました。『プリンセス・トヨトミ』へと繋がっていく含みもよかった。 万城目作品はやはり面白い。感動しました。2016/10/25
うちゅう
150
上巻途中から一気読みでした。仲間、裏切り、使命、命令、いろいろ入り交じり目の離せない展開に楽しく読了させていただきました。2020/01/12