出版社内容情報
身の丈五尺一寸、風采の上がらない五十男。しかし実は来島水軍流の凄まじい遣い手――。赤目小籐次、たった一人の闘いが幕を開ける!
傑作時代小説シリーズの決定版、刊行開始!
身の丈五尺一寸、風采の上がらない五十男。しかし実は来島水軍流の凄まじい遣い手――。赤目小籐次、たった一人の闘いが幕を開ける!
内容説明
豊後国森藩から奉公を解かれ、浪々の身となった赤目小籐次、四十九歳。彼には胸に秘する決意があった。旧主・久留島通嘉の受けた恥辱をすすぐこと。相手は大名四藩。備中次直二尺一寸三分を手に、小籐次独りの闘いが今、幕を開ける。時代小説ファンを驚喜させた小籐次シリーズが一層の鋭さを増し、“決定版”として帰ってきた!
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
102
佐伯さんの吉原裏同心が出版している本に追いついてしまったので、今度はこのシリーズを読んでいくことにしようと思いました。最初からものすごい酒飲みであることが書かれていて、それが元で藩をやめてしまいます。ただそれからしばらくは主人公がほかの藩の参勤交代時に槍の穂先を奪ってしまうことが続きます。この事情は最後には明かされるのですがこの主人公は磐音シリーズや裏同心の主人公に比べてあまり見栄えがよくないながら結構強い人物であることが分かります。面白そうです。2018/01/17
酔拳2
35
決定版になってあの男が帰ってきた!決定版じゃないやつはそんなに読んでないけども!なんやかんやあるけどはっきり言って痛快です。主人公赤目小藤次は酒に滅法強くて、読んでると日本酒飲みたくなります。お陰でこちとら毎晩安酒で晩酌です。小藤次は短躯で顔でか、剣の腕はピカイチとくれば、藤田まことしか思い浮かべられません。今で言うと誰かなー、寺島進か本田博太郎かな。小藤次の忠義心からの大事件の数々は必見!佐伯先生の言う、書いてて楽しい話はまんま読んでて楽しい話であります。2019/06/04
みくに
11
巻末インタビューで作者からのまさかのネタバレ。う、うん。そうなるのかあ。でも直後の繋がりは判らないし大義を成したのにその後があるのも面白いので図書館にあるだけ読んでみようと思います。19巻か……。あるかな。2018/09/07
さおにゃん
8
先に『新・酔いどれ〜神隠し』を読んでしまったので今回この『御鑓拝借』は自分の中でエピソード1みたいになってしまった。それにしても斬って斬って斬りまくってる。臨場感。小籐次の人物像は49歳(独身)153cm、顔デカ、団子っぱな。中身は武士の鏡みたいに忠誠心すごくて人助けもさらりとやって紳士中の紳士。なんだこの人は😵すごく面白かったが、登場人物を覚えきれない上に話言葉が難しい(笑)シリーズ多すぎるので読み切れるかわかりませんが読んでいきます😼✨2019/09/07
鉄人28号
8
☆☆☆ 佐伯泰英氏の小説は初めて読んだ。この作品は、主人公の赤目小藤次が大酒の会で大量の酒を飲み、墓で二日間眠り通し、藩主の参勤交代のため江戸を出立する際の見送りに間に合わなかった為に奉公を解かれ、脱藩者となるというところから始まる。これから何が始まるのかなかなか真意が分からず、読むのにややいらいら感があった。読み進む内に、その意図が分かり、面白みが出てきた。そして、終盤になって一気に引き込まれていった。一人の武士の「武士道魂」が読み取れた。2018/05/22
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