出版社内容情報
野鍛冶に婿入りしたかつての悪仲間を手助けに行った小籐次は、その村がやくざ者に狙われているのを知り一計を案じる。中編二作収録。
小籐次の若き日を描く、新作書き下ろし中編収録!
野鍛冶に婿入りしたかつての悪仲間を手助けに行った小籐次は、その村がやくざ者に狙われているのを知り一計を案じる。中編二作収録。
内容説明
豊後森藩の厩番の息子・赤目小籐次は、貧乏暮らしで日々を内職と剣術の稽古で過ごしている。ある日、界隈のワル仲間を束ねる“若様”こと松平家の三男坊から儲け話が舞い込むが、どうも胡散臭い。小籐次は仲間のために渋々話に乗るが…(「品川の騒ぎ」)。他に書き下ろし「野鍛冶」を収録、若き日の小籐次の活躍を描く中編集。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
小籐次シリーズの番外編ですが、主人公が10代のころの仲間たちとの活躍を描いています。シリーズ既読の殿様になった仲間もいます。2つの話が在りますが若いころの主人公をシリーズ化しようという考えも佐伯さんにはあるようです。ただ矢張り年をとってからのほうが私も年齢が近いせいか楽しみが大きいような気がしました。2018/05/22
とし
108
赤目小籐次、若かりし頃から少しも変わってないですね~ただ父だけには頭が上がらず伊蔵さん貫禄ですね。2016/07/05
kinupon
34
今の主人公と、若かりし主人公の対比を楽しみたかったけど、若かりし時も今も変わりませんね。でも面白かったです。2022/05/04
baba
33
「品川の騒ぎ」は再読、その時は若様をふぅーんと読み飛ばしていたが、今回は本編で偉くなってから登場して再会するシーンを思い出した。「野鍛冶」は初読。小藤次が年上の光之丈を世の中を達観したかのように意見する所に違和感。剣が強く、義侠心に富み、人に信頼される小藤次が若い時にくすぶっていて「御槍拝借」までずっとその地位にいたのが惜しまれる。2016/04/26
Mirror
13
小藤次若い頃から強すぎ❗2019/12/28