文春文庫<br> 中国で考えた2050年の日本と中国―北京烈日 決定版

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文春文庫
中国で考えた2050年の日本と中国―北京烈日 決定版

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167905576
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

出版社内容情報

習近平独裁体制が確立され、世界第二位の経済大国となった中国と日本はいかに向き合うか。中国大使を務めた筆者の直言。

膨張する中国に勝つために

習近平独裁体制が確立され、世界第二位の経済大国となった中国と日本はいかに向き合うか。中国大使を務めた筆者の直言。

内容説明

習近平体制を確立し「中華民族の夢」を標榜、2049年の「建国百年」に向けて政治的にも経済的にも膨張を続ける中国。これから少子高齢化を迎える日本は、この「住所変更できない」隣国と、いかなるビジョンをもって向き合うべきか。話題の書『北京烈日』にオリジナル最終章を加え、元中国大使がこれからの日中関係を真率に論じる。

目次

序章 北京の空気
第1章 「尖閣諸島問題」のあとさき
第2章 「世界人口爆発」少子化日本の生きる道
第3章 世界の食糧は足りるのか?
第4章 二大革命を支えるもの
第5章 日本経済をデザインする
第6章 中国が始めた「壮大な実験」
第7章 習近平・中国とうまく付き合う法
最終章 習近平主席の「中華民族の夢」―文庫版あとがきにかえて

著者等紹介

丹羽宇一郎[ニワウイチロウ]
元中華人民共和国駐箚特命全権大使。前伊藤忠商事株式会社会長。1962年名古屋大学法学部卒業、伊藤忠商事入社。主に食糧部門に携わる。98年同社代表取締役社長。多額の負債を抱えた業績を2001年3月期の決算では、過去最高の黒字を計上するまでに回復させた。04年会長。06年10月から2年間、政府の経済財政諮問会議で民間メンバー、07年4月から3年間、地方分権改革推進委員会委員長を務める。10年6月初の民間出身、中華人民共和国駐箚特命全権大使に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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活字の旅遊人

24
2013年の「北京烈日」を2016年に増補、文庫化したもの。第1章で止めていたらしい。こういう本は、1年経つともう古くなるのが難。しかし、特に日本の将来像についての記述は、とても良い。ただそういう方向には、進んでいない気がするが。初稿は特に、習近平に期待し過ぎていたな、と。増補の時点で、「鎧が見えた」と言っているが、まだ西側の論理で動くようになるはず、と期待していたようだ。読者に「史記」や「三国志」を読んで中国を理解しよう、と呼びかけていたが、そこに流れる彼らの思想の頑なさは、想定以上だったということか。2021/01/13

しょー

3
経済界から中国全権大使になった著者による、中国の見方と、あるべき日中関係のあり方、日本の今後で気になるところなどを記した本。中国に限らず、その国のことは住んでそこでビジネスを含む仕事をしなければわからないってことを改めて思う。個人にはメイドインチャイナを買わないことにしてるけれども、この個人的活動は合ってるところと合ってないところがあるなと再考するきっかけにもなった。2018/11/10

とみやん📖

3
丹羽氏の本3冊目。とやかく言う人がいるが、主張がぶれず、腹が座っている人物なのは間違いない。大使ゆえに見えてきた、日本と中国のこれからの有り様を概括している。一部内容が薄いところや、説明が不足しているところもあるが、それでも著者の主張は簡潔でよく分かる。尖閣で物議をかもした元知事と対照的な生き方で、どちらに軍配が上がるかは今後の歴史が証明するのだろうが、結果は明白だと思う。2017/01/15

くま

2
中国も日本も相手を毛嫌いしても、隣国であることは変えられない。ならば歴史を引きずり出してもめるのではなく、今の日本、今の中国をお互いに知って、未来をつくる努力が必要だ。2018/11/22

ミノカサゴ134

2
大手商社の社長、会長から中国大使になった著者が、その経験を踏まえこれからの日中関係について考えた。さすがに、数字に強く視点も鋭い。「反日感情は、コンプレックスから」「日中は隣国であり続け、住所変更できない関係」など、自分には新鮮な警句だった。しかし、いちばん驚いたのは、国家予算の内容。2013年度の教育費が国防費の三倍もあったこと。いつまでも日米同盟にしがみついていると、そのうちヤバイことになってしまうのではないか?日本も、もっとタフで柔軟性のある国になって、相手国から舐められない外交を展開しようぜ。2018/11/03

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