出版社内容情報
電力を操作して殺人を繰り返す凶悪犯を追うリンカーン・ライム。だが天才犯罪者ウォッチメイカーの影が…人気シリーズ第9弾。
内容説明
ニューヨークへの送電を半減させろ。それが犯人の要求だった。だがそれは大停電を引き起こすことになる。殺戮の刻限が迫る中、必死の捜査を続けるライムは、メキシコに出現したウォッチメイカー逮捕作戦の指揮もとらねばならない。二つの大事件に立ち向かう名探偵ライム!大スケールで贈るシリーズ第9作。
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー] [Deaver,Jeffery]
1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる
池田真紀子[イケダマキコ]
1966年、東京都生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Tetchy
142
今回は“見えない凶器”電気の恐ろしさをまざまざと見せつけられたが、それにもまして驚いたのは犯人だ。とにかくすごい。どんでん返しの帝王とも云えるジェフリー・ディーヴァーだが、もう騙されないぞと思いながらもやはり驚愕させられてしまった。流石にシリーズ1作目から読んでいるとディーヴァーの仕掛けを見破れるようになり、実際あるエピソードに関する仕掛けは見破ったのだが、それでもなお私の想像の上を行く!もはやネタは出尽くしたと思ったがこれほどのサプライズをまだ見せてくれるとは、やはりディーヴァーは只者ではない。2016/06/01
修一朗
125
デルレイも、ロナルドももうどうなることかと思ったけども引き続き活躍できそうなのでよかった。こういうシリーズ物は魅力的なチームメンバー周りを固めていないとね。ITに依らず、オールドテクノロジーで当分行くみたいだ。そういえばITを取りあげるのは次々作からだった。次は新作を読むつもりだったけど、面白くなったので、先に次作「ゴースト・スナイパー」読むことにします。新作はその次ってことで。2024/10/26
goro@the_booby
65
早々と判明した犯人が本当の犯人じゃないとは思いましたが、それまでも欺く手の込んだ事件でありました。改めて電気の怖さを思い知ったね。しかしアイツはこのままでは終わらないだろうし復讐に帰ってきそうだ。そしてブラスキーは大丈夫か?心配です。2020/02/17
つねじろう
65
あっそうそういう手を使うわけ、いやひょっとしてとも思ったけどね。相変わらず気持ち良く二転三転ドンデンドンデンしてくれる仕掛はそれを予想してても唸らせられる。次々に送られてくる脅迫状と共に増える被害者。白血病の容疑者電気修理技師トラブルマンのゴールドに迫るライム達。しかし犯人の魔の手は逆にライムに及ぶ。後手後手に回るライムのチーム。イライラとハラハラがピークに達した時に。そんな〜みたいな。デルレイ良い味出したね。ああそれにスコッチにデイヴブルーベックのTakeFiveのチョイスは最高ね。それと最後の選択も。2015/11/23
ナミのママ
60
思いがけない展開からさらにどんでん返し、というパターンはわかっていながら、楽しめてしまうこのシリーズ。そろそろマンネリかと思いつつ、楽しんでしまいました。一作目から読んでいると、事件と解決の楽しさとは別にライムの障害、サックスとの関係、チームメイトの私生活、それも魅力のひとつです。今回は電気が凶器でした。最近では停電すら自然災害以外は経験しなくなりつつありますが、それだけに急に落ちたら何がどうなるのだろう、と改めて怖くなりました。2016/10/04
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