出版社内容情報
物語が生まれ、動きはじめる
心の割れ目から、じわじわと切なさがこみあげてくる…。不意に訪れる恐怖と、意外な人からもたらされる優しさと。地球を旅する物語。
内容説明
動物から「進化」した人間の、最大の武器であるイマジネーション。ケニアに。タスマニアに。東京の上空に。時空をこえて、人の心を揺さぶる原始の記憶。
目次
渇きの大地へ
東京空中さんぽ
たまて箱列車で見る夢は
ミャンマーにて
中国の七つの赤を
オホーツク新世代開拓者
タスマニアの虹
著者等紹介
乃南アサ[ノナミアサ]
1960年東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務。88年「幸福な朝食」が第1回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれ作家デビュー。96年「凍える牙」で第115回直木賞、2011年「地のはてから」で第6回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
55
いろんな本から寄せ集めて編集された紀行エッセイなので、場所の統一性のなさや、文章の長さにバラツキがあるのはしょうがないのですが、章ごとに好き嫌いの分かれる本だった。ミャンマーの紀行にかなりの枚数が割かれているが、個人的に有名な観光地があるわけでなく、あまりにも馴染みがなくちょっときつかったです。それは、人それぞれの感じ方だと思います。自分は北海道でのお酒の話が良かったかな?小説家、乃南アサとは違った一面を見られる一冊です。2015/10/01
百太
33
3.11の時の水の話、興味深かったです。2017/11/13
しん
28
僕が好きな旅行記は、著者の視点で見た旅先のことや人々のこと、著者の面白い体験について書かれたものです。この旅行記は、むしろ旅先のこととか、その歴史とか、著者自身よりも旅した場所についての記述が中心です。期待していた旅行記とはちょっと違っていたこともあり、内容が単調に思えて、読むのに時間がかかった気がします。2016/04/21
との@恥をかいて気分すっきり。
23
何かの有名な観光案内ではない。そこにある自然、暮らし、光景、文化、歴史、そこに暮らす人の言葉や表情、考え方、食べ物、季節の匂い、そういった何気ないものをフィールドワークして丁寧に文字に起こす。その行間に乃南さんの思いがにじみ出てくるのが良い。2015/09/17
るぅく
20
素敵な旅に出られて羨ましい!そして懐かしきミャンマーの景色。素敵な景色の描写とか匂いとか、人との交流とかが伝わってよかったです。あぁ、旅に出たい。2015/09/19