文春文庫
太平洋戦争の肉声〈2〉悲風の大決戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167904159
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ミッドウェーの敗北以降、逆境に陥った日本軍。敗色深まるなかで、兵士たちは何を思い、指揮官は何を考えて行動したのか?

貴重な写真とともに読む、体験談の数々!

ミッドウェーの敗北以降、逆境に陥った日本軍。敗色深まるなかで、兵士たちは何を思い、指揮官は何を考えて行動したのか?

内容説明

太平洋戦争中盤。米空母の撃沈、ソロモン海戦での奮戦など、局地での健闘はみられたが、日本軍不利の戦局は深刻化していった。飢えで多数の死者を出したガダルカナル島の撤退、サイパン玉砕など、各地で地獄絵図が繰り広げられた。当事者たちの語る太平洋戦争第2巻。文庫版では、キスカ撤退をめぐる豪華座談会を特別収録。

目次

ソロモン海戦1 空母「ワスプ」撃沈の凱歌
ソロモン海戦2 ガダルカナル島を火の海に戦艦「金剛」の砲撃
南太平洋海戦 米空母をゼロにした日―南雲機動部隊によるミッドウェー海戦の雪辱
ソロモン海戦3 駆逐艦「夕立」奮戦す
ガダルカナル島の戦い 「餓島」撤退作戦
海軍甲事件 巨星落つ山本五十六の思い出―連合艦隊司令長官山本五十六戦死
ソロモンの戦い ケネディ大統領を沈めた男
ブーゲンビル島沖航空戦 さらばラバウル航空隊「虎徹」の切れ味
マキン・タラワ島の戦い タラワ玉砕生還記
ビルマ・インパール作戦 インド進攻の夢破る
ミートキーナ攻防戦 月白の道
ニューギニア戦線 アイタペ死の攻勢
サイパン島防衛線 地獄絵図・サイパン島―玉砕突撃寸前に起きた陸海軍指揮官の論争
マリアナ沖海戦―造船士官が眼前で見た新鋭空母「大鳳」の最期
竹槍事件―東条に逆らって徴兵された新聞記者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レモン

7
1巻とは異なり、2巻からはガダルカナル島やサイパン、インパールなど惨敗した作戦が多数載せられているので内容も熾烈なものになっていく。“撤退”を“転進”、“全滅”を“玉砕”と言い換えあたかも勝ち進んでいるかのように見せる大本営には、呆れを通り越してむしろ感心してしまった。ケネディのエピソードはまったく知らなかったので、とても印象に残った。自分の乗っていた艇を撃った日本兵と戦後手紙のやり取りをしたり、ケネディの人となりをまったく知らないが人格者だったことが伺える。2021/08/25

CTC

5
シリーズ第2弾。17年8月のソロモン海戦以降、サイパン陥落迄の当事者手記15本と、阿川・半藤・千早(正隆・海兵58期)のキスカ撤退テーマの対談を収録。インド国民軍創設などの藤原岩市(陸大50期・作戦時15軍参謀)のインパール手記内容は濃い。悪名高い牛羊活用の(牛は輜重にも)ジンギスカン作戦。藤原は、実施前獣医に研究訓練させ「大河の渡河に就ても綿密に」と記す。しかし「峻嶮踏破に堪え得るか大いに疑問」とも「あらゆる野草の利用を研究」とも加え、歯切れが悪い。一方柳田23師団長の逡巡が敗因と明記。2015/10/08

Mikarin

2
太平洋戦争中盤を主体とした指揮官側から見た各体験記。指揮官の側から見ても戦闘より飢えや病気で亡くなる将兵が多かったという記述は注目。この点、ドイツ軍ものとかなり異なるのは自分なりに考察してみる価値ありと感じた・・・2015/10/01

くらーく

0
絶対国防圏を破られたら、負けを認めて終戦工作すりゃあいいのにね。何が「絶対」なんだろうね。こういうのは、今でもあるよな。日本人のメンタリティかね。 最後の座談会は楽しく読めたな。第2巻はこの座談会で救われる感じ。木村昌福少将の名前は憶えておきたい。 悪い意味で、牟田口と辻も忘れてはいけないかな。2017/07/22

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