出版社内容情報
この世に生まれ、盲導犬となった一匹の犬は、見守られながら息を引き取った。いまなお多くの人の心に温かさを点し続ける感動の名作。
あの感動をふたたび。――新装版!
この世に生まれ、盲導犬となった一匹の犬は、見守られながら息を引き取った。いまなお多くの人の心に温かさを点し続ける感動の名作。
内容説明
「人間らしい歩き方を思い出させてくれた」との言葉を残して、パートナー(使用者)はこの世を去った。盲導犬クイールの、生まれた瞬間から、暖かい夫婦のもと息をひきとるまでをモノクロームの優しい写真と文章で綴る。映画化、ドラマ化もされた感動の記録。解説・多和田悟。新たに秋元良平「出版から十五年が過ぎて」を収録。
目次
クイール誕生
育ての親、パピーウォーカー
トレーニングのはじまり
盲導犬として
新しい仕事
さよなら、クイール
著者等紹介
石黒謙吾[イシグロケンゴ]
1961年金沢市生まれ。著述家・編集者
秋元良平[アキモトリョウヘイ]
1955年生まれ。東京農業大学蓄産学科卒業後、新聞社写真部契約カメラマンを経て、フリーランスフォトグラファーの後、秋元良平写真事務所設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
41
500冊目に選んだ本です。別れというのは本当につらいものです。でも精一杯生きた証がここにはあります。2015/08/31
Tadashi Tanohata
22
ダメですね、すっかり涙腺が緩みました。視覚障害者のために一生を費やした盲導犬クイールにやられました。 「おいおいそんな顔して見つめるなよ。俺は仕事をまっとうしたまでさ。充実した人生だったよ。生まれ変わっても盲導犬になるかな。ぜひおすすめするよ」とクイールが。2022/07/13
退院した雨巫女。
11
《私-図書館》クイールは、盲導犬として、いや一生懸命生きて愛された犬だったな。天国で、愛してくれた人と再会して、楽しく暮らしてほしい。2018/07/08
おせきはん
10
盲導犬になるには、訓練を受ける前に生家を離れ、パピーウォーカーのもとで1歳の誕生日を迎える頃まで育てられる過程があることを初めて知りました。多くの方々に支えられて盲導犬は育てられていくのですね。使用者とクイールとの強い絆には感動しました。盲導犬は、使用者にとって目の代わり以上の存在なのかもしれません。最後にクイールがパピーウォーカーのもとで幸せな老後を送れてよかったです。2018/11/20
fumikaze
4
「盲導犬クイールの一生」(文春文庫)。クイールの仔犬から亡くなるまでの記録(写真つき)。クイールの写真も勿論良いが、それ以上に周囲の人々の表情が素敵だ。特に育ての親夫妻の温かい笑顔はこちらまでほっこりさせてくれる。盲導犬は最低でも①ブリーダー、②育ての親(パピーウォーカー)、③しつけの親(訓練士)、④使用者、⑤介護ボランティアと生涯に数回飼い主との別れを経験する。使用者が交替したりすればもっと回数が増える。これは辛いことでは無いのだろうか、それとも意外と犬は割り切っていて、平気なのだろうか。2016/08/18
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